旅館の座敷が庭や池へ張り出す「月見台」は、仲秋の一夜に月へ席を設けるための場所として造られてきた。桂離宮古書院の寸法を手がかりに、佐賀・武雄「御宿 竹林亭」と伊豆修善寺「柳生の庄」の露台から、月を待つ建物の作法を読む。
嬉野の美肌の湯と武雄の澄んだ湯。純重曹泉を継ぐ佐賀の湯宿を、茶の宿から数寄屋の離れまで五軒、地図とともに編んだ。