白露を過ぎ、土佐湾に戻り鰹が回遊し始める頃。久礼の一本釣り、須崎の朝獲れ市場、四万十源流の川魚を膳に据える食通宿四軒を、40〜70代の夫婦旅・友人旅の視点で選んだ。
鮎は流れる水の質をそのまま身に映す魚である。長良川の鵜飼、球磨川の急流、四万十川の清流。鮎を献立の中心に据える宿を水系ごとに引き、川魚を季語として味わう作法を辿る随筆。