盛夏の上信国境、標高千八百を越える万座温泉と、その南の鹿沢に湧く湯宿五軒。火山ガスを伴う含硫黄湯と、明治期に開かれた酸性緑礬泉の引湯を地形に沿って読む。
万座温泉と草津高原、奥嬬恋温泉から、客室露天を備えた湯宿四軒を地図に配する。麓との気温差は約十度、盛夏でも朝湯には薄手の長袖が要る、標高に湯がある稀有な土地のための一稿。