盛夏、夕餉の膳を運ぶ廊下に打ち水の冷気が立つ頃、客間と板場をつなぐ仲居の働きに目を向ける。京の老舗・俵屋旅館(1704年創業)と柊家(1818年創業)を手掛かりに、座配りと膳出しの間合い、女将への継承の系譜を辿る。