白露を過ぎ、日本海の波が穏やかに凪ぐ頃、山陰鳥取の汀に湯宿の朝が明ける。浦富海岸から東郷湖畔のはわい温泉、そして山陰最古と伝わる岩井温泉までを一筆で結び、客室露天から白兎の海と汽水湖を望む六軒を編集部が選んだ。塩化物泉と湖底湧出泉、二つの湯の性格が並ぶこの一帯は、朝湯の一時間を旅の主役に据えられる希有な湯どころである。

# 宿 湯どころ Score 客室 目安価格 一行の輪郭
1 望湖楼 はわい温泉 95 91 ¥40–¥55k 朱塗りの橋を渡って湖上へ、東郷湖に浮かぶ露天の一軒
2 岩井屋 岩井温泉 95 14 ¥62–¥75k 創業百五十年、山陰最古の湯を蛇口の水まで源泉で湛える
3 千年亭 はわい温泉 93 56 ¥50–¥80k 東郷湖に浮かぶ千年島の一軒宿、湖と一体の露天
4 はわい温泉 翠泉(湖屋) はわい温泉 93 5 ¥24–¥46k 客室露天を持つ五室だけの湖畔宿、湖と一体の指定席
5 ゆの宿 彩香 はわい温泉 90 22 ¥25–¥48k 全館源泉100%かけ流し、湖畔の落ち着いた小宿
6 明石家 岩井温泉 88 25 ¥26–¥40k 「湯かむり」の伝承を今に残す、蒲生川ほとりの木造三階建て
↕︎ 地図右下の角をドラッグすると高さを調整できます

※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。

1. 望湖楼 — 湯梨浜町・はわい温泉

朱塗りの橋を渡り、湖上に浮かぶ露天へ。東郷湖の湖底から湧く塩化物泉を、水面すれすれで浸る一軒。

Media Picks Score: 95 / 100  91室、湖畔の中規模旅館。

目安価格 ¥40,000–¥55,000 / 泊 (2名1室・通常期)


望湖楼 — はわい温泉・東郷湖畔 · 朱塗りの橋を渡って湖上に浮かぶ露天風呂
PHOTO: 望湖楼 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

昭和六年、東郷湖畔に構えた老舗旅館の名代は、日本でここ一軒だけと伝わる「湖上露天風呂」である。橋を渡って湖面まで下りると、脱衣所から湯船まで水面と同じ高さ。湯は湖底から自噴する含食塩泉で、加水加温を行わない源泉かけ流し。鳥取県内最大級の内湯と併せて、朝夕で湯の顔が入れ替わる。夕食は山陰の海の幸を主軸とした会席、朝食はビュッフェが揃う

集約レビューの傾向

公開レビューを集約すると、湖上露天の景観と源泉かけ流しの湯質への支持が突出して高い。とりわけ朝湯の時間帯、湖面に朝もやが立つ光景を挙げる声が多い。一方で客室のグレード差が広く、湖側と山側で体験に開きがある点、館の規模ゆえ夕食時の一斉サービスに繁忙感が出る点は繰り返し指摘されている。宿としての中核価値は湯と眺望に置かれており、そこに旅の主眼を合わせる旅人に向く一軒である。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    湖上露天という景観そのものを目的にする旅、朝湯の一時間を旅程の主役にできる夫婦旅、山陰の海の幸を会席で味わいたい人
  • 向かない:
    小宿の静けさを求める人(91室の中規模旅館)、洋室主体の宿を望む人、湖側と山側の客室グレード差を許容できない人

具体情報

  • 最寄り駅: JR山陰本線・倉吉駅からタクシーで約15分
  • 創業: 1931年(昭和六年)
  • 湯: 含食塩泉(塩化物泉)/湖底自噴、源泉かけ流し
  • 特徴: 日本で唯一の湖上露天風呂、鳥取県内最大級の内湯
  • 食事: 夕食は山陰の海の幸を軸にした会席、朝食はビュッフェ


2. 岩井屋 — 岩美町・岩井温泉

創業百五十年、木造三階建て全十四室。蛇口の水まで源泉で湛える、山陰最古の湯どころの一軒。

Media Picks Score: 95 / 100  14室、木造三階建ての名旅館。

目安価格 ¥62,000–¥75,000 / 泊 (2名1室・通常期)


岩井屋 — 岩井温泉・木造三階建て · 山陰最古の湯を全館畳敷きで湛える老舗旅館
PHOTO: 岩井屋 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

岩井温泉は千三百年前、平安の頃に湧いたと伝わる山陰最古の温泉である。岩井屋はその中心で明治初期に創業し、現存する木造三階建ての本館は昭和四年の再建。全館畳敷き十四室、蛇口の水までも源泉という徹底ぶりで、湯は約五十度の含食塩泉が加水なしで湛えられている。名物「じゃぐち湯」と、湯船の縁に頭を掛けて湯をかぶる「湯かむり」の伝承は、他の名湯にはない独自の作法である。

集約レビューの傾向

集約された評価は、建物そのものへの敬意と湯質への信頼で一貫している。木造三階建ての階段、畳廊下、障子と欄間の意匠を挙げる声が多く、湯は「柔らかい塩気」と表現されることが繰り返される。夕食は但馬牛と地魚を組み合わせた会席で、量ではなく質で評価が定まる傾向にある。難点として指摘されるのは、館内に段差が多く高齢者連れには配慮が必要であること、そして客室のセキュリティが古風で施錠が簡易な点。旅館そのものが文化財級の存在であることを承知する旅人に向く。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    木造建築と湯質を旅の主目的にできる夫婦旅、山陰の温泉文化に造詣のある温泉愛好家、静かに読書と湯を往復したい二泊三日
  • 向かない:
    バリアフリーが必須の旅程、大浴場の広さを求める人、洋食主体の食事を望む人、幼児連れで段差の多い館を歩き回る旅

具体情報

  • 最寄り駅: JR山陰本線・岩美駅からタクシーで約10分
  • 創業: 明治初期、現本館は昭和四年(1929年)再建
  • 湯: 含食塩泉(塩化物泉)、約50℃、100%源泉かけ流し
  • 特徴: 山陰最古の湯、名物「じゃぐち湯」と「湯かむり」の伝承
  • 建物: 木造三階建て、全館畳敷き、全14室
  • 食事: 但馬牛と山陰の地魚を組み合わせた会席(夕食・朝食とも)


3. 千年亭 — 湯梨浜町・はわい温泉

東郷湖に浮かぶ千年島の一軒宿。三百六十度湖に囲まれ、露天は湖と一体となる。

Media Picks Score: 93 / 100  56室、湖上に浮かぶ絶景の宿。

目安価格 ¥50,000–¥80,000 / 泊 (2名1室・通常期)


千年亭 — 東郷湖・千年島 · 湖に囲まれた一軒宿、源泉かけ流しの露天
PHOTO: 千年亭 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

東郷湖の中央に浮かぶ小さな島「千年島」を占めた一軒宿である。橋を渡って敷地に入ると、そこはもう湖の上。大浴場・露天・貸切露天のすべてが源泉かけ流しで、露天からは水面と稜線が同じ高さに広がる。館内は数寄屋を意識した設えで、湖側の客室からは朝焼けの水鏡が正面に見える。夕食は山陰の魚介を軸とした会席で、松葉ガニのシーズンにはその質で評価が跳ね上がる。

集約レビューの傾向

集約評価の核は「湖と一体になる湯」と「島に閉じ込められる静けさ」に置かれる。とりわけ夕暮れから夜、そして朝湯の時間帯、湖の水面と露天の湯面の境目が消える瞬間を挙げる声が繰り返し現れる。建物は決して新しくないが、そのぶん湖畔特有の風の音や水音を遠ざけずに聴かせる設えとして評価が定まっている。難点として指摘されるのは、島ゆえに散歩の選択肢が敷地内に限られる点と、繁忙期の夕食時のサービス集中である。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    湖と湯の一体感を主目的にする夫婦旅、松葉ガニのシーズンに訪ねる食通、島に籠って読書と湯に浸かる二泊
  • 向かない:
    散策圏の広さを重視する旅程、建物の新しさを求める人、湖畔の湿度が苦手な人

具体情報

  • 最寄り駅: JR山陰本線・倉吉駅からバスで約20分(はわい温泉下車、徒歩約2分)
  • 立地: 東郷湖に浮かぶ千年島の一軒宿、湖に囲まれた360度の眺望
  • 湯: 含食塩泉(塩化物泉)、大浴場・露天・貸切すべて源泉かけ流し
  • 食事: 山陰の魚介を軸とした会席、冬季は松葉ガニ
  • 特色: 湖側客室からは朝焼けの水鏡と稜線が正面に


4. はわい温泉 翠泉(湖屋) — 湯梨浜町・はわい温泉

「水景色の指定席」を掲げる湖畔の五室。全客室に露天を持ち、湖と朝湯の間に他人を挟まない。

Media Picks Score: 93 / 100  5室、客室露天の湖畔小宿。

目安価格 ¥24,000–¥46,000 / 泊 (2名1室・通常期)


はわい温泉 翠泉(湖屋) — 湯梨浜町・東郷湖畔 · 全五室が客室露天付きの湖畔小宿
PHOTO: はわい温泉 翠泉(湖屋) — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

翠泉は五室のみの湖畔小宿で、近年「湖屋(KOYA)」の名で客室露天付きの体験に絞り込む方向にリブランドされた。全ての客室が東郷湖に面し、専用露天から湖面を独占できる。湯は含食塩泉のかけ流しで、湯船に注がれる湯量は決して少なくない。館全体が小さく、館内の食事処、共有のカフェスペース、湖畔のテラスが一続きの動線で結ばれている。カヌー・SUPなど湖と直接触れる遊びに宿から出られる仕掛けも整う。

集約レビューの傾向

集約されるのは「他人と湯船で会わない安心感」と、五室ゆえに館全体が静かに保たれる点である。客室露天から湖面を眺めながらの朝湯は、望湖楼や千年亭の共同露天とは別の質のもので、静けさの中に旅の主眼を置きたい旅人に強い訴求を持つ。夕食は湖畔の会席と、比較的軽めの構成で、量よりも間合いを取る形。難点として上がるのは、館内の共有大浴場が小ぶりであること、そして繁忙期でも周囲に大型商業施設が近くないため滞在中の選択肢が湖畔に集中する点である。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    客室露天で朝湯の一時間を静かに過ごしたい夫婦旅、他人と湯船を分けたくない人、カヌーやSUPで湖と直接触れたい旅
  • 向かない:
    広い大浴場を望む人、周辺の商業的な散策を旅程に含めたい人、量の多い会席を好む食通

具体情報

  • 最寄り駅: JR山陰本線・倉吉駅からタクシーで約15分
  • 客室数: 5室、全室東郷湖に面し客室露天付き
  • 湯: 含食塩泉(塩化物泉)、24時間かけ流し
  • 体験: 湖でのカヌー・SUP、湖畔カフェ、グランピング系プランも展開
  • 食事: 湖畔の会席、比較的軽めで間合いを取った構成


5. ゆの宿 彩香 — 湯梨浜町・はわい温泉

全館源泉100%かけ流し、湖畔の落ち着いた小宿。控えめな設えが湯質を主役に立てる。

Media Picks Score: 90 / 100  22室、源泉100%かけ流しの湖畔宿。

目安価格 ¥25,000–¥48,000 / 泊 (2名1室・通常期)


ゆの宿 彩香 — 湯梨浜町・東郷湖畔 · 全館源泉100%かけ流しの湖畔小宿
PHOTO: ゆの宿 彩香 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

彩香は東郷湖に面した二十二室の小宿で、館の看板は「全館源泉100%かけ流し」に置かれている。大浴場と露天は男女時間交替制で、深夜一時に入れ替わる。湯は含食塩泉で、鮮度の高い状態を保つため加水加温は行わない。派手な意匠を避け、湖畔の落ち着いた設えに徹する構成で、湯そのものに旅人の視線を向けさせる作りである。

集約レビューの傾向

集約評価の中心は湯質の鮮度と、規模の小ささに由来する館内の静けさである。とりわけ深夜と早朝の入浴時間帯、湯船に他人が居ない時間帯の充実感が繰り返し記述される。夕食は山陰の魚介と鳥取和牛を組み合わせた会席で、量よりも湯上りの体に馴染む構成として評価される。難点として指摘されるのは、館内の共用スペースが少なく客室での過ごし方が限定される点、そして人気の館内湯の男女時間割を確認せずに訪ねると狙った湯に入れないことがある点である。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    源泉かけ流しの湯質を最優先する温泉愛好家、静かな小宿で二泊三日を過ごしたい夫婦旅、深夜と早朝の朝湯を主軸に据える旅程
  • 向かない:
    客室露天が必須の旅程(共用の大浴場・露天が湯の中心)、館内の共用エンタメを求める旅、量の多い会席を好む人

具体情報

  • 最寄り駅: JR山陰本線・倉吉駅からタクシーで約15分
  • 湯: 含食塩泉(塩化物泉)、全館源泉100%かけ流し
  • 湯の運用: 大浴場・露天は男女時間交替制、深夜1時入替
  • チェックイン: 15:00〜18:30 / アウト 〜10:00
  • 食事: 山陰の魚介と鳥取和牛を組み合わせた会席


6. 明石家 — 岩美町・岩井温泉

昭和初期に再建された木造三階建て。蒲生川ほとりで、岩井温泉の「湯かむり」を今に残す一軒。

Media Picks Score: 88 / 100  25室、岩井温泉の老舗旅館。

目安価格 ¥26,000–¥40,000 / 泊 (2名1室・通常期)


明石家 — 岩井温泉・蒲生川ほとり · 昭和初期の木造三階建て、湯かむりの伝承を今に残す
PHOTO: 明石家 — 公式サイトを見る →

なぜ選ばれるか

清流・蒲生川のほとりに立つ木造三階建てで、現存する主屋は昭和初期の再建。創業以来「源泉かけ流し」を守り続けて四百年、江戸期からの歴史を汲む岩井の湯を、加水加温なしで湛える。名物は岩井温泉に伝わる「湯かむり」で、湯船の縁に頭を掛けて頭上から湯をかぶる作法。夕食は但馬・鳥取の食材を軸とした会席で、地元漁協からの直送魚介が季節の主役となる。

集約レビューの傾向

集約評価の核は、建物の風情と湯かむりの体験、そして食事の質にある。とりわけ館内の畳と木の質感、そして蒲生川に面した窓辺で聴く水音への言及が多い。湯質は柔らかい塩気の含食塩泉で、湯上りの肌のしっとり感を挙げる声が繰り返される。難点として指摘されるのは、館の一部に古さゆえの狭さがあること、そして繁忙期の夕食時にサービスの間隔が開くことがある点。文化財級の建物と湯の作法を旅の主目的に据えられる人に向く一軒である。

向く人 / 向かない人

  • 向く:
    昭和初期の木造建築を主目的にできる旅、岩井温泉の「湯かむり」を体験したい温泉愛好家、蒲生川の水音を旅程に含めたい夫婦旅
  • 向かない:
    客室露天が必須の旅程(大浴場が湯の中心)、モダンな設えの宿を望む人、館内の広さや動線の直線性を重視する旅

具体情報

  • 最寄り駅: JR山陰本線・岩美駅からタクシーで約10分
  • 建物: 木造三階建て、現主屋は昭和初期再建
  • 湯: 含食塩泉(塩化物泉)、源泉かけ流し、名物「湯かむり」の伝承
  • 食事: 但馬・鳥取の食材を軸とした会席、地元漁協からの直送魚介
  • 立地: 蒲生川ほとり、水音の聴こえる窓辺


よくある質問

Q. 白露の頃、山陰鳥取の海と湖の凪ぎ具合はどの程度ですか

A. 白露(9月上旬)から寒露(10月上旬)にかけての山陰海岸は、夏の南風から秋の北風へ移行する狭間で、朝方に波が最も穏やかになる時期です。東郷湖は汽水湖のため風の影響を受けにくく、無風の朝には湖面が鏡のように静止することがあります。浦富海岸の遊覧船は概ね秋分まで運航しますが、風波によって欠航することがあり、朝湯を旅程の主軸に据えるなら、遊覧船は予備の予定として扱うのが確実です。

Q. 東郷湖と岩井温泉の湯質はどう違いますか

A. はわい温泉(東郷湖畔)は湖底から自噴する含食塩泉で、塩気は比較的柔らかく湯上り後もしっとりと持続します。岩井温泉は蒲生川沿いの地下から自噴する含食塩泉で、湯量が多く鮮度が保たれるため、湯船に注がれる湯そのものの温度と勢いに独特の力があります。両者とも塩化物泉に分類されますが、湖畔の湯は景観と湯質の一体感、岩井温泉は湯量と伝承の作法が旅の主軸になります。

Q. 客室露天と大浴場、どちらを主軸に選ぶべきですか

A. 静けさと私性を最優先するなら翠泉(湖屋)が客室露天付き五室で最も明快です。湯量豊富な大浴場の体験を主目的にするなら望湖楼・千年亭・彩香・岩井屋・明石家が向きます。とりわけ望湖楼の湖上露天、岩井屋のじゃぐち湯、明石家の湯かむりは、他の温泉地では体験できない独自性を持つ形式で、客室露天では代替できません。

Q. 六軒を組み合わせる場合、二泊三日でどう配分できますか

A. 東郷湖畔の四軒(望湖楼/千年亭/翠泉/彩香)と岩井温泉の二軒(岩井屋/明石家)は車で約40分の距離にあります。一泊目を岩井温泉で温泉文化と建物に浸り、二泊目を東郷湖畔で湖の眺望と朝湯に据える構成が最も無理がありません。鳥取砂丘・浦富海岸ジオパーク・三徳山三佛寺を昼の旅程に組み合わせることで、湯と景観を交互に配置できます。

Q. 高齢者連れの旅程で注意点は何ですか

A. 岩井屋と明石家は木造三階建てで館内に段差が多く、階段を要する場合があります。段差を避けるなら、望湖楼と千年亭は中規模旅館としてバリアフリー動線が整いやすく、翠泉と彩香は小規模ゆえ館内動線が短く済みます。予約時に「一階客室・エレベーター近接」を条件として伝えることで、宿側が対応可能な範囲を明らかにしてくれます。

本記事の参考情報

とっとり旅の生情報 — 鳥取県観光連盟の観光情報
岩美町観光協会 — 浦富海岸・岩井温泉の観光情報
はわい温泉・東郷温泉旅館組合 — 東郷湖畔の湯どころ組合公式

編集部から

浦富の海岸線と東郷湖の湖畔、そして山陰最古と伝わる岩井温泉。六軒の宿を編集部が選び直したのは、白露から寒露の初秋、この一帯の凪ぎと湯の鮮度が最もよく揃う季節に、朝湯の一時間を旅の主役として据え直したかったからである。湖上に浮かぶ露天、五室だけの客室露天、湯かむりの伝承。形式はそれぞれ異なるが、湯と汀(みぎわ)の関係を旅人に自覚させる点で共通する。次に読むなら、山陰海岸ジオパーク側の岩井温泉一軒宿の深掘り、あるいは冬の松葉ガニ期に据え直した山陰の湯宿の再訪案内などが続けたい。読者の旅程が、湯の温度と湖の静けさで整えられる一週間となれば幸いである。

次に読むなら