兵庫県
淡路島洲本と南あわじ、播磨灘と紀淡の海に湯を張り出す客室露天五軒 — 秋分の夕凪を映す島の朝湯
秋分の夕凪に染まる淡路島。洲本温泉と南あわじの海際に、海面の高さへ湯を張り出す客室露天の宿を五軒選んだ。全室露天のヴィラから夕日の湯まで、源泉と目安価格、向く旅を添えて紹介する。
有馬、金泉と銀泉を汲み分ける湯宿五軒 — 六甲の裏山に太閤の湯を継ぐ盛夏の名湯
盛夏の有馬に、金泉と銀泉を守り継ぐ湯宿五軒を選んだ。含鉄強塩泉の金泉と炭酸・ラジウムの銀泉、二種の湯を宿ごとの流儀とともに地図で辿る、四十代からの夫婦旅へ。
暖簾を分けるということ — 旅館の分家が、なぜ本家の湯と作法を継いできたか
秋の長雨の頃、本家から暖簾を分けて興った旅館の分家は、なぜ本家の湯と作法を継いできたのか。城崎・道後の老舗三軒をたどり、温泉地の家系継承と暖簾分けの作法を読み解く。
登録有形文化財に泊まる — 木造建築を今に伝える名旅館五軒
国の登録有形文化財に指定された木造の名旅館を、会津・山梨・城崎・花巻・みなかみから五軒。指定年・築年・客室数と継承の来歴とともに、泊まることが建築の保存につながる宿を紹介する。
湯札という証 — 旅館の湯場に下げられた一枚の木札が、いかに湯の権利を継いできたか
夏の朝、共同湯の戸口に揺れる一枚の木札。湯札という小さな証が、いかに源泉を引く権利と順番を代々継いできたか。外湯文化の残る城崎と野沢を糸口に綴る随筆。
外湯という共同体 — 湯町の宿が、いかに戸口の湯場を里に返してきたか
城崎・渋・別所・野沢——外湯文化を残す湯町を主題に、宿と町の共同浴場の関係を歴史・制度・作法の三軸で辿る。三木屋・金具屋・花屋を実例に引くエッセイ。
淡路島由良と福良、鱧の名残と三年とらふぐ走りを待つ食通宿五軒 — 鳴門の渦にもまれた身を膳に置く宿
処暑を過ぎ、名残の鱧と走りの三年とらふぐを一度に味わう淡路の旅へ。由良と福良を核に、料理を主目的に据えた食通宿五軒を、素材と土地の名で綴る。
城崎の外湯を戸口に置く木造三層の宿四軒 — 大谿川の柳並木に代を継ぐ湯の町の名旅館
梅雨明けの但馬・城崎。七つの外湯を町の湯殿とみなし、木造三層に代を継ぐ名旅館を、外湯文化と建築の継承という軸で四軒選んだ。
外湯という共同体 — 湯町の宿が、いかに戸口の湯場を里に返してきたか
白露の候、城崎・野沢・湯田中渋・別所——宿の内湯とは別に里が守る「外湯」を持つ湯町の宿と町の関係を、歴史・制度・作法の三軸で辿るエッセイ。西村屋本館と桐屋旅館を実例に、宿が湯を里に返してきた小さな契約を描く。
湯札という証 — 旅館の湯場に下げられた一枚の木札が、いかに湯の権利を継いできたか
夏の朝、外湯の戸口に揺れる湯札。湯量の限られた谷で湯の権利と順番を代々継いできた小さな木札を糸口に、城崎・野沢の外湯文化と老舗旅館の継承を辿る随筆。