名旅館 城崎温泉
違い棚という余白 — 旅館の床の間脇に組まれた段違いの棚が、なぜ客室の格を静かに語ってきたか
床の間の脇に二枚の棚板を段違いに架ける違い棚。間口一間、棚雛形四十八種という定型を持つこの座敷飾りが、なぜ無言のうちに客室の格を語ってきたかを、書院造から数寄屋への継承として辿る随筆。
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名旅館 城崎温泉
床の間の脇に二枚の棚板を段違いに架ける違い棚。間口一間、棚雛形四十八種という定型を持つこの座敷飾りが、なぜ無言のうちに客室の格を語ってきたかを、書院造から数寄屋への継承として辿る随筆。
食通宿 兵庫県
蟹は冬のものという常識の外側に、初秋の膳がある。九月一日に解禁される香住漁港の紅ずわい――香住ガニを献立の芯に据える但馬・香住区の宿五軒を、公式の記載にあたって選んだ。
客室露天 赤穂温泉
兵庫県赤穂市御崎。塩を焼いた浜の先、播磨灘へ突き出す岬に建つ宿のうち、客室に露天を掲げる三軒を選んだ。湯が温泉か否かまで、公式表記に沿って書き分ける。
客室露天 洲本温泉
秋分の夕凪に染まる淡路島。洲本温泉と南あわじの海際に、海面の高さへ湯を張り出す客室露天の宿を五軒選んだ。全室露天のヴィラから夕日の湯まで、源泉と目安価格、向く旅を添えて紹介する。
名湯 有馬温泉
盛夏の有馬に、金泉と銀泉を守り継ぐ湯宿五軒を選んだ。含鉄強塩泉の金泉と炭酸・ラジウムの銀泉、二種の湯を宿ごとの流儀とともに地図で辿る、四十代からの夫婦旅へ。
名旅館 城崎温泉
秋の長雨の頃、本家から暖簾を分けて興った旅館の分家は、なぜ本家の湯と作法を継いできたのか。城崎・道後の老舗三軒をたどり、温泉地の家系継承と暖簾分けの作法を読み解く。
名旅館 会津東山温泉
国の登録有形文化財に指定された木造の名旅館を、会津・山梨・城崎・花巻・みなかみから五軒。指定年・築年・客室数と継承の来歴とともに、泊まることが建築の保存につながる宿を紹介する。
名旅館 城崎温泉
夏の朝、共同湯の戸口に揺れる一枚の木札。湯札という小さな証が、いかに源泉を引く権利と順番を代々継いできたか。外湯文化の残る城崎と野沢を糸口に綴る随筆。
名湯 城崎温泉
城崎・渋・別所・野沢——外湯文化を残す湯町を主題に、宿と町の共同浴場の関係を歴史・制度・作法の三軸で辿る。三木屋・金具屋・花屋を実例に引くエッセイ。
食通宿 兵庫県
処暑を過ぎ、名残の鱧と走りの三年とらふぐを一度に味わう淡路の旅へ。由良と福良を核に、料理を主目的に据えた食通宿五軒を、素材と土地の名で綴る。