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神奈川県

名旅館

湯河原藤木川、明治二十一年から続く文人宿の一軒 — 万葉集に詠まれた湯場に一三七年を継ぐ伊藤屋の記

湯河原温泉・藤木川左岸、明治二十一年(一八八八年)創業の伊藤屋。本館の二棟と門柱・石垣が国の登録有形文化財、島崎藤村『夜明け前』ゆかりの一三室の老舗旅館を、編集部が取り上げる。

2026 . 06 . 30
名旅館

箱根湯本、自噴の源泉を単独で守る寛永創業の一軒 — 江戸の湯治場に十数代を継ぐ宿の記

梅雨の名残が早川の瀬音に重なる箱根湯本。寛永二年(1625年)に灯を点し、約400年・十数代を継いできた萬翠楼福住——湯本第三号の自噴源泉を単独で守り、重要文化財「萬翠楼」「金泉楼」を客室として今も用いる一軒を、湯と建築の継承を主語に描く。

2026 . 06 . 29
離れ

番頭という職能 — 旅館の表を取り仕切ってきた者たちの、いま語られない差配について

夏の宵、玄関帳場に灯が入る頃。客の到着から見送りまでを差配した番頭という職能を、玄関帳場の建築と離れの作法に辿る随筆。箱根の老舗二軒に触れる。

2026 . 06 . 28
名旅館

湯河原藤木川、明治十五年から続く文人宿の一軒 — 万葉集に詠まれた湯場に四代を継ぐ宿の記

万葉集にも詠まれた湯河原温泉の中心、藤木川の畔に明治十五年(1882)創業のゆ宿 藤田屋。夏目漱石・東郷平八郎ゆかりの登録有形文化財の本館に、四代を継ぐ家業の系譜と自家源泉の湯を訪ねる。

2026 . 06 . 18
客室露天

箱根仙石原と強羅、芒原と大文字を望む客室露天五軒 — 大涌谷の硫黄を引く山の湯

盛夏の箱根、仙石原のすすき原と強羅の斜面に建つ客室露天五軒。大涌谷の白濁の硫黄泉と新湯本系の透明な掛け流し湯、各室の露天から望む明星ヶ岳と仙石原を、地図とともに編集部が選んだ。

2026 . 06 . 16
名旅館

床の間という余白 — 旅館の客室が、なぜ何もない空間を最も大切にしてきたか

梅雨の長雨が障子を打つ夕暮れ。旅館の客間に必ず設えられてきた床の間とは何であったか。書院造から数寄屋への系譜を辿り、創業二百年を超える箱根「萬翠楼福住」と山梨「慶雲館」に、余白の作法をいまに訪ねる随筆。

2026 . 06 . 08
離れ

縁側という装置 — 旅館の内と外を繋ぐ板間が、いかに季節を呼び込んできたか

梅雨の朝、障子を引くと板間が湿りを帯びている。柱と障子の間に細く渡された縁側は、客間を取り巻きながら、外気と室内の境界を曖昧に保ってきた装置である。群馬・別邸 仙寿庵と神奈川・箱根 弓庵の縁側を参照しつつ、建築史と作法の両面から論じる。

2026 . 06 . 07
名湯

湯河原と伊豆山、相模灘を望む五軒 — 万葉の歌枕に湧く塩化物泉の作法

湯河原は万葉集に詠まれた古湯、伊豆山は走湯権現の門前湯場。塩化物泉を継ぐ湯宿五軒を、湯量と源泉、建物の来歴で辿る。

2026 . 06 . 06
名旅館

宿帳という記録 — 三百年の宿が綴じてきた名前の連なりについて

梅雨の合間、宿の蔵が静かに開かれる季節。和紙に毛筆で名前を綴った宿帳は、本陣帳・脇本陣帳に遡る記録の形式である。慶雲館、萬翠楼福住、湯主一條 — 三百年を越える老舗が継いできた書証の連なりを、随筆として辿る。

2026 . 06 . 04
離れ

奥湯河原と真鶴半島、相模灘の離れ五軒 — 千歳川の谷と海岸の独立棟

水無月の奥湯河原は、藤木川と千歳川の合流点に紫陽花が満ち、真鶴半島の照葉樹林からは蝉の声が立ち始める。湯河原町奥地区と真鶴町に絞り、棟分けされた離れ形式の五軒を編集部の視点で選んだ。

2026 . 05 . 31