火と石と蒸気で身体を温める ― 湯を浴びぬ作法の系譜を辿る随筆
八瀬の釜風呂、瀬戸内の石風呂、東北のむし湯。湯舟に浸らず、蒸気や石の乾いた熱で身体を温める古い作法の系譜を、京都・秋田・別府の三軒を訪ねながら辿る随筆。
最新の Picks
VIEW ALL →善光寺門前の参詣宿 四軒 — 宿坊と数寄屋、門前町に泊まる
善光寺の門前に、参詣の人を泊めてきた宿坊と門前旅館を四軒。創業年・客室数・建築の格を明記し、湯ではなく参詣を主語に据えて、宿坊文化と数寄屋造りの系譜を編む。
番頭という職能 — 玄関帳場の灯と、離れの宿に継がれる差配の作法
夏の宵、玄関帳場に灯が入る頃。客の到着から見送りまでを差配した番頭という職能を、帳場の建築や暖簾の格と重ね、離れ形式の宿に継がれる作法を辿る随筆。あさば・亀の井別荘・別邸 仙寿庵の三軒に触れる。
焼失を越えて湯を継ぐ — あわら温泉 光風湯圃 べにや、開湯と同い年の数寄屋
明治十七年、芦原温泉の開湯と同年に創業した数寄屋造りの老舗「光風湯圃 べにや」。文化財だった三棟の焼失と再建、四本の自家源泉と全室源泉掛け流しの半露天を、建物を主語に静かに描く。
雫石鶯宿と網張、岩手駒ヶ岳北麓に棟を分ける離れ五軒 — 雫石川源流の独立棟と高原の夏朝
梅雨明けの雫石、鶯宿の谷と網張の高原に棟を分けて建つ離れ形式の宿五軒。別荘佳景の完全独立ヴィラから網張の硫黄名湯まで、棟の独立性と源泉掛け流しを坪数・湯量とともに紹介する。
別府明礬と鉄輪の奥、湯の花小屋を望む客室露天五軒 — 八湯の蒸気を各室に引く宿
別府八湯の高み、明礬と鉄輪の奥に湧く客室露天・貸切露天の温泉旅館五軒。湯の花小屋を望む青磁色の硫黄泉から、93度の高温泉まで、八つの湯の個性を集約評価で辿る。
雫石鶯宿と網張、岩手駒ヶ岳北麓に棟を分ける離れ五軒 — 雫石川源流の独立棟と高原の夏朝
岩手・雫石川源流の鶯宿温泉、つなぎ温泉、南網張ありね温泉に建つ、棟を分ける離れ形式の宿五軒。源泉掛け流しと独立棟の静けさを、湯と建物を主語に編んだ。
善光寺門前、長野の御開帳の里に代を継ぐ名旅館四軒 — 七年に一度の参詣道に灯る宿の今
善光寺門前に代を継ぐ参詣宿を四軒。仲見世の松屋旅館、表参道の清水屋、精進を継ぐ宿坊・兄部坊、整える時間を開く薬王院。御開帳の里に灯る名旅館・宿坊を地図とともに編む。
外房勝浦と鴨川、土用の地金目と房総の岩牡蠣を待つ食通宿四軒 — 黒潮の漁港に建つ料理の宿
黒潮が陸の間近を流れる外房・勝浦と鴨川の海岸線に、料理を旅の目的とする食通宿を四軒編む。漁港直結の漁師料理、敷地源泉と磯会席、六室の手仕事、個室の懐石——地金目鯛と房総の岩牡蠣を待つ宿を、サライの目で。
雲仙地獄の硫黄を継ぐ湯宿五軒 — 明治の避暑地に千三百年の硫酸塩泉を守る宿
梅雨明けの雲仙、地獄から立つ蒸気が朝の参道を白く染める。源泉掛け流しの硫黄泉を継ぎ、明治の避暑地の系譜を守る雲仙温泉の湯宿五軒を、創業年と源泉数を手がかりに選んだ。