初秋の日光を二泊三日で辿るなら、標高一四八〇メートルの奥日光湯元に一泊、いろは坂を下って渓谷の鬼怒川に一泊という道行きを、編集部は推したい。九月の末、戦場ヶ原の湿原が黄金色に枯れはじめる頃、湯元の湯は硫黄の香を立てて白く濁ります。同じ日光市でありながら、湯元と鬼怒川では標高がおよそ一一〇〇メートル違い、湯の性格もまるで異なる。本稿では、その落差を二晩かけて味わうための宿を、湯元に二軒、鬼怒川に二軒選びました。湯質・湧出・来歴を、宿の公表する数字に沿って綴ります。
| 泊 | 宿 | エリア | Score | 客室 | 目安価格 | 湯の性格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1泊目 | 奥日光湯元温泉 かつら荘 | 日光市湯元 | 89 | 10 | ¥30–¥31k | 硫黄泉。源泉七〇度をかけ流し、湯温で色が変わる |
| 1泊目 | 休暇村 日光湯元 | 日光市湯元温泉 | 87 | 63 | ¥51–¥57k | 含硫黄泉。湧出量三三〇ℓ/分、壺湯を男女各二つ |
| 2泊目 | 鬼怒川金谷ホテル | 日光市鬼怒川温泉大原 | 93 | 41 | ¥115–¥152k | アルカリ性単純温泉。石の湯と檜の湯を入替制で |
| 2泊目 | きぬ川 不動瀧 | 日光市鬼怒川温泉大原 | 91 | 10 | ¥52–¥77k | アルカリ性単純温泉。渓谷を見下ろす露天を男女に |
※ 目安価格は公開販売価格の集計に基づく参考値で、実際の予約料金とは異なります。1泊2名利用時の1室あたり料金(税込)です。
Day 1 — いろは坂を上り、標高一四八〇メートルの湯へ
東武日光駅から湯元温泉行きのバスに乗れば、終点まで約八十分。いろは坂を上りきると中禅寺湖が開け、竜頭滝、戦場ヶ原、湯滝を順に過ぎて、湯ノ湖の畔に着きます。日光市の説明によれば、奥日光湯元温泉は白根山・湯泉ガ岳・三ツ岳に囲まれ、周囲二・二キロの湯ノ湖に臨む高原の温泉地。湖を含む一帯はラムサール条約の登録湿地に数えられます。湯の始まりは古く、延暦七年(七八八年)に日光を開山した勝道上人がこの地で温泉を見出し、薬師の湯と名づけたと伝わる。世界遺産・日光山輪王寺の別院である日光山温泉寺は、その薬師瑠璃光如来を祀ったことに始まる寺です。
初日は無理に歩き回らず、宿の湯に長く浸かるほうが理に適っています。硫黄泉は身体に応える湯であり、標高差による軽い息苦しさも初日には出やすい。湯ノ湖畔の遊歩道を一周する程度に留め、翌朝の草紅葉に備えたいところです。
1. 奥日光湯元温泉 かつら荘 — 栃木県日光市湯元
源泉七〇度の硫黄泉を、湯温によって青白くも緑がかっても見せる。湯の色の変化を一晩で追える小さな一軒です。
Media Picks Score: 89 / 100 10室、和室主体の温泉旅館。
目安価格 ¥30,000–¥31,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
湯そのものを主役に据えた宿です。宿が公表するところでは、源泉温度は七〇度、内湯は四四〜四五度、露天は四〇〜四二度に保たれ、いずれも源泉かけ流し。浴室は男湯・女湯とも内湯一と露天一の構成で、清掃時間を除いて二十四時間入ることができます。硫黄泉は単純温泉などに比べて数が少なく、しかも同じ湯が泉温によって表情を変える。低いときは濁って青白く、高いときは透き通って緑がかる、と宿は説明しています。十室という規模も、湯を独り占めに近い時間で使うには具合がよい。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、湯質への評価が突出して高い一軒です。硫黄の香りと色の濃さ、かけ流しの湯量に触れる声が集まる一方、建物や設備は年季の入った造りであり、そこを織り込んだうえで湯を目当てに訪れる層に支持が偏る傾向が見て取れます。料理は手作りの家庭的な献立という位置づけで、豪奢さを期待する向きには合いません。総じて、評価の軸が明確に湯へ寄っている宿と言えます。
向く人 / 向かない人
-
向く:
湯質を最優先する夫婦旅・友人連れ、深夜と早朝に何度も湯に入りたい人、価格を抑えて硫黄泉に二晩分の体力を残したい旅程 -
向かない:
客室の浴室を使いたい人(全室に浴槽はあるが使用できません)、館内設備の新しさを求める人、洋室を希望する人
具体情報
- 所在: 栃木県日光市湯元1067
- 泉質: 硫黄泉/源泉温度70℃・源泉かけ流し(内湯44〜45℃、露天40〜42℃)
- 浴室: 男女とも内湯1・露天1/清掃時間帯を除き24時間入浴可
- 客室: 和室6畳・8畳・10畳の3タイプ(全室に「次の間」付)。全室トイレ付(ウォシュレット)、全室禁煙
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00
2. 休暇村 日光湯元 — 栃木県日光市湯元温泉
毎分三三〇リットルの含硫黄泉を、内湯・露天・壺湯で受ける。国民保養温泉地第一号の湯を量で味わう宿です。
Media Picks Score: 87 / 100 63室、和室・和洋室・洋室を備える公共の宿。
目安価格 ¥51,000–¥57,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
湯の数字が明快な宿です。公式の記載では、泉温七〇・三度(気温一五・〇度)、湧出量は毎分三三〇リットル、泉質は含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)、湧出時のpHは六・六の中性。源泉かけ流しで、湯温が高いため温度調節の加水を行うと明記されています。浴室は内湯と露天を備えた大浴場が男女別に一つずつ。内湯は収容三十人という大きな浴槽で、露天のほかに一人用の壺湯が男女それぞれ二つ。同館は日光湯元を「日本に三つしかない、国民保養温泉地第一号指定温泉地の一つ」と紹介しています。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、湯量と浴室の広さ、そして客室の寝具まわりへの評価が安定している一軒です。和洋室と和室が改装済みで、寝具に既製の高品質マットレスを採用していることが、年配の旅客にも歓迎されている様子が読み取れます。一方で、建物は公共の宿の造りであり、洋室棟には昇降機がなく階段を伴う旨が公式に注記されている。館としての格式や個室食を求める層とは評価軸が分かれます。家族連れとの同宿も想定される規模です。
向く人 / 向かない人
-
向く:
大きな浴槽で硫黄泉を長く楽しみたい人、寝具の質を重んじる夫婦旅、湯ノ湖・戦場ヶ原の散策を軸に組む旅程 -
向かない:
静けさと少人数の館を望む人、部屋出しの食事を求める人、階段の昇降を避けたい人(洋室棟に昇降機がありません)
具体情報
- 所在: 栃木県日光市湯元温泉
- 泉質: 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)/泉温70.3℃・湧出量330.0ℓ/分・pH6.6
- 浴室: 男女別大浴場(内湯・露天)各1、壺湯 男女各2/12:30〜24:00・5:00〜9:30
- 客室: 和洋室38.72㎡(13室)、和室10畳(26室)、洋室27㎡・34㎡ ほか
- アクセス: 東武日光駅から湯元温泉行きバス約80分、終点から徒歩約7分(送迎バスは要予約)
- 冬季の道路: 12月〜5月上旬はスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンが必要
Day 2 — 草紅葉の湿原を抜け、いろは坂を下って渓谷へ
二日目の朝は、戦場ヶ原に充てたい。標高およそ一三九〇メートルの湿原で、例年九月下旬から十月上旬にかけて一面の草が枯れ色に染まります。これが草紅葉で、木々の紅葉に先立つ、湿原だけの秋の相。湯滝から赤沼へ抜ける木道を歩けば、湯ノ湖から流れ出た水が滝となり、湯川となって湿原を貫く筋道がそのまま辿れます。時間に余裕があれば中禅寺湖畔と華厳滝に立ち寄り、明智平から男体山を仰いでから、いろは坂を下る。
下りきった先の日光市街から、鬼怒川温泉までは車でも鉄道でも小一時間ほど。標高は一気に四〇〇メートル前後まで落ち、湯も硫黄泉から無色透明のアルカリ性単純温泉に替わります。同じ市内で、これほど湯の性格が変わる移動は多くありません。鬼怒川金谷ホテルの説明によれば、鬼怒川の湯が見つかったのは元禄四年(一六九一年)。当時この地は日光神領であったため、日光詣をした大名や僧侶だけが利用したと伝えられます。
3. 鬼怒川金谷ホテル — 栃木県日光市鬼怒川温泉大原
全四十一室すべてが渓谷に面し、柱のない全面ガラスのテラスを持つ。日光金谷ホテルの血を引く「渓谷の別荘」です。
Media Picks Score: 93 / 100 41室、7種の客室タイプを備えるリゾートホテル。
目安価格 ¥115,000–¥152,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
渓谷という地形を、建物のほうから受け止めた宿です。公式の案内では全四十一室、七種の客室タイプがあり、そのすべてがリバーフロント。ウッドデッキのテラスと柱のない全面ガラスを備え、鬼怒川渓谷を客室から見渡すことができます。温泉大浴場は二つ。ガゼボを設えた石造りの「四季の湯」と、檜造りの「古代檜の湯」が男女入替制で供され、午後二時から翌朝十時まで(午前一時から四時は清掃)。枕は羽根・そばがら・テンピュールの三種から選べます。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、四軒のなかで最も高い水準に位置します。渓谷を望む客室の設えと、和洋を織り交ぜた料理への評価が厚く、加えて滞在中の応対に触れる声が多い。館内にシガーサロンやショコラバーが置かれ、いわゆる旅館とは異なる過ごし方が用意されていることも、評価の分かれ目になっています。価格帯は本稿の四軒で最も高く、そこを許容できるかが判断の中心になる一軒と言えます。
向く人 / 向かない人
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向く:
記念日の夫婦旅、洋の設えと和の料理を併せて楽しみたい人、部屋で渓谷を眺めて過ごす時間を主目的にする旅程 -
向かない:
一泊二名で十万円を超える価格帯を避けたい旅程、純和風の旅館建築を望む人、湯めぐりのため外湯に頻繁に出たい人
具体情報
- 所在: 栃木県日光市鬼怒川温泉大原1394
- 客室: 全41室・7種の客室タイプ。全室リバーフロント、ウッドデッキテラス付
- 泉質: アルカリ性単純温泉(無色透明・無味無臭)
- 大浴場: 「四季の湯」「古代檜の湯」男女入替制/14:00〜翌10:00(1:00〜4:00清掃)
- 食事: ダイニング「ジョンカナヤ」。夕食18:00開場(最終入店19:30)、朝食7:30〜10:00
- チェックイン: 14:00〜 / アウト 〜11:00
- 開業: 1978年
4. きぬ川 不動瀧 — 栃木県日光市鬼怒川温泉大原
温泉街の賑わいから少し離れた渓谷沿いに建つ、十室の料理宿。全室から鬼怒川の谷を見下ろします。
Media Picks Score: 91 / 100 10室、懐石を供する渓谷沿いの旅館。
目安価格 ¥52,000–¥77,000 / 泊 (2名1室・通常期)

なぜ選ばれるか
自らを「料理宿」と名乗る一軒です。宿の説明では、季節感を大切にした懐石を一品ずつ仕立て、地元食材と栃木の酒を合わせる構成。客室はすべて眺望を備え、露天風呂付きの客室と、間取りの異なる三タイプの一般客室から選べます。浴室は男女それぞれに大浴場と露天。女湯は露天「川音の湯」と大浴場「月待ちの湯」、男湯は露天「川面の湯」と大浴場「山陰の湯」で、川に面したガラス窓から渓谷が望めます。湯は鬼怒川川治温泉観光開発1.2混合泉、泉質はアルカリ性単純温泉。
集約レビューの傾向
公開レビューデータを集計すると、料理への評価が抜きん出た一軒です。品数と献立の組み立て、器の扱いに関する評価が厚く、宿の掲げる「料理宿」という自己規定と、実際の受け止められ方がよく一致しています。加えて、温泉街の中心から離れた立地ゆえの静けさが支持されている。裏を返せば、街歩きや土産物屋の散策を旅の柱に据える人には不便で、湯そのものの個性は無色透明の単純温泉であるぶん、湯元の硫黄泉ほどの刺激はありません。
向く人 / 向かない人
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向く:
食事を旅の主目的に置く夫婦旅・友人連れ、十室の静けさを求める人、湯元の濃い湯のあとに肌に優しい湯を挟みたい旅程 -
向かない:
温泉街の散策や土産物屋巡りを重んじる旅程、湯の個性そのものを求める人、大浴場の規模を重視する人
具体情報
- 所在: 栃木県日光市鬼怒川温泉大原656-1
- 泉質: アルカリ性単純温泉(無色透明)/源泉 鬼怒川川治温泉観光開発1.2混合泉
- 浴室: 男女それぞれ大浴場と露天風呂/15:00〜翌9:30
- 客室: 全室眺望付。露天風呂付客室と、間取りの異なる3タイプの一般客室
- 食事: 地元食材を用いた懐石(夕食・朝食)
- アクセス: 東武ワールドスクウェア駅から徒歩10分。東武ダイヤルバスが当館に停車
- チェックイン: 15:00〜 / アウト 〜10:00(レイトチェックアウトの設定はありません)
- 設備: レンタル自転車あり/車椅子1台の貸出あり
Day 3 — 渓谷の朝湯を浴びて、帰路へ
三日目は、朝の湯にもう一度入ってから発つのが良い。鬼怒川金谷ホテルの大浴場は午前十時まで、きぬ川不動瀧の浴室は翌朝九時半まで供されます。湯元の硫黄泉で芯まで温まった身体が、無色透明の単純温泉でほどけていく。二晩でその差を確かめたことになります。
帰路に余裕があれば、日光市街に立ち寄って輪王寺や東照宮を歩くのも道理に適う。この二泊で浸かった湯は、いずれも日光山の信仰圏に属していた湯だからです。奥日光は勝道上人が薬師の湯と名づけた谷であり、鬼怒川は日光詣の大名と僧侶だけが許された湯だった。社寺を最後に置くと、行程全体の筋が一本に通ります。
よくある質問
Q. この行程のベストシーズンはいつですか。
A. 本稿が想定するのは九月下旬から十月上旬です。戦場ヶ原の草紅葉がこの時期に色づき、鬼怒川渓谷の木々の紅葉はやや遅れて十月下旬から十一月上旬に移ります。標高差があるぶん、一度の旅で秋の進み具合を二段階で見られるのがこの道行きの利点です。なお冬季は湯元へ向かう国道でスタッドレスタイヤかタイヤチェーンが必要になります(休暇村日光湯元の案内では十二月から五月上旬)。
Q. 硫黄泉は身体に負担がありませんか。
A. 湯元の湯は源泉温度が七〇度前後と高く、各館とも加水や湯温調整を行ったうえで供しています。かつら荘は内湯四四〜四五度、露天四〇〜四二度と公表しており、内湯はかなり熱い部類です。標高一四八〇メートルという条件も重なるため、初日は長湯を避け、水分を取りながら短く数回に分けるのが無理のない入り方です。体調に不安がある場合は各館に相談してください。
Q. 車がなくても回れますか。
A. 回れます。東武日光駅から湯元温泉行きのバスが出ており、終点まで約八十分。休暇村日光湯元へは終点から徒歩約七分、または要予約の送迎バスが利用できます。翌日は同じバスで下り、鉄道で鬼怒川温泉へ。きぬ川不動瀧は東武ワールドスクウェア駅から徒歩十分で、東武ダイヤルバスも停車します。日光駅と湯元温泉の区間を乗り降りできるフリーパスもあり、途中の中禅寺湖や戦場ヶ原に立ち寄る旅程と相性が良い。
Q. 二軒とも同じ泊で選ぶ必要はありますか。
A. ありません。本稿は一泊目に湯元から一軒、二泊目に鬼怒川から一軒を選ぶ構成として組んでいます。四軒すべてに泊まる想定ではなく、価格と好みに応じて各泊で一軒を選ぶ形です。湯質を優先するなら湯元はかつら荘、湯量と設備なら休暇村日光湯元。渓谷の眺めを主役にするなら鬼怒川金谷ホテル、食事を主役にするならきぬ川不動瀧、という分け方になります。
Q. 子ども連れでも泊まれますか。
A. 宿によって大きく異なります。休暇村日光湯元は客室の定員が広く取られ、和室十畳で最大五名まで対応するなど、家族での利用を前提とした設えです。一方、きぬ川不動瀧は公式に中学生以下の宿泊を受け付けていません。かつら荘は十室の小さな館、鬼怒川金谷ホテルも落ち着いた滞在を旨とする宿ですので、幼い子どもを伴う場合は各館に事前に確認するのが確実です。
本記事の参考情報
・日光市「奥日光湯元温泉の紹介」 — 泉質・湯ノ湖・開湯の由来
・日光山輪王寺「温泉寺」 — 延暦七年の開湯と薬師湯の泉質
・日光自然博物館「奥日光紅葉情報(戦場ヶ原)」 — 草紅葉の時期
・国土地理院 地理院地図 — 本文中の標高値
編集部から
四軒を選ぶにあたって編集部が置いた軸は、湯の来歴が公表され、その記述が現地の条件と噛み合っているかどうかでした。かつら荘の「泉温により色が変化する」という一文が温泉寺の薬師湯の分析と一致し、休暇村日光湯元が湧出量を毎分三三〇リットルと明かし、金谷が元禄四年の発見を、不動瀧が昭和二年の改称を記す。いずれも自館の湯を、土地の時間のなかに置いて語っています。標高差一一〇〇メートルを二晩で下るこの行程は、湯の温度差ではなく、そうした語りの差を辿る旅でもあります。次は同じ栃木で、鬼怒の源流をさらに遡る谷を歩いてみたい。
次に読むなら
・日光湯元と中禅寺、奥日光に硫黄を継ぐ湯宿五軒 — 千二百年の温泉寺と男体山麓の薬湯
・鬼怒川温泉、明治五年の引湯から代を継ぐ一軒 — 渓谷の岩盤を削った湯と数寄屋の系譜
・湯西川と川治、鬼怒源流の湯宿五軒 — 平家落人の谷と単純温泉の作法
・川俣と奥鬼怒、栃木最奥の歩いてしか着けぬ湯五軒 — 加仁湯と八丁の湯、原生林の硫黄泉
・奥日光から那須へ、離れに二泊する初夏の三日間 — 中禅寺湖と高原の独立棟