TAG

大分県

名湯

別府明礬、湯の花小屋の裾に青みを帯びた湯を継ぐ一軒 — 藁葺きの下に結晶を育てて百五十年、岡本屋の記

別府八湯の最高所・明礬温泉に建つ十四室の宿、岡本屋。自噴源泉かけ流しの青みを帯びた硫黄泉と、江戸期から変わらぬ藁葺きの湯の花小屋。明治八年創業から百五十年、湯とその結晶を同じ家が継いできた一軒を深掘りします。

2026 . 09 . 06
離れ

渡り廊下という間 — 離れの宿が、母屋と棟をつなぐ一筋の屋根付きの道に、なぜ時間を持たせてきたか

長月の夕、離れへ向かう渡り廊下に灯がともる。母屋と客室棟を結ぶ屋根付きの廊下が、なぜ宿の格と静けさを設計してきたのか。大正6年創業の旅館花屋(長野・別所温泉)と、全10室の由布院別邸 風の森を手がかりに、数寄屋の作法から読み解く。

2026 . 09 . 05
名湯

蒸し湯という熱 — 地の底の蒸気を身にまとう作法が、なぜ湯治の一手に数えられてきたか

湯に浸からず蒸気を身にまとう蒸し湯。鎌倉期の別府鉄輪から秋田・玉川の箱蒸しまで、地の底の蒸気を養生に組み込んできた作法を、石室と湯宿の二例に辿る。

2026 . 08 . 26
客室露天

囲いの高さという按配 — 客室露天が、隣室の視線と眼前の景のあいだに、なぜ塀の高さを選んできたか

客室露天の湯船を囲う塀の高さは、隣室の視線を隔てる壁であり、眼前の景を招く窓でもある。御宿The Earth・別邸仙寿庵・山荘無量塔の三軒に、開けと隔ての按配を見る。

2026 . 08 . 23
名湯

豊後別府鉄輪、地獄蒸しの湯けむりに貸間の作法を継ぐ一軒 — 初秋の温泉郷に自炊湯治の系譜を守る宿の記

別府八湯・鉄輪に残る「入湯貸間」の一軒、陽光荘。全室和室二十七室と地獄釜二十七基を備え、食事を出さずに台所を差し出す自炊湯治の宿を、泉質と滞在様式の来歴とともに深掘りする。

2026 . 08 . 19
名湯

豊後長湯、芹川の谷に日本屈指の炭酸泉を汲む一軒 — 処暑の高原に湯治の泡を継ぐ湯宿の記

大正6年創業、芹川のほとりに湯治の作法を継ぐ長湯温泉・大丸旅館。世界屈指の炭酸泉と外湯ラムネ温泉館、源泉粥の朝を、湯と建物を主語に一軒の歴史として辿る。

2026 . 08 . 17
客室露天

別府北浜と上人ヶ浜、別府湾の朝日を客室露天に映す四軒 — 盛夏の凪に湯けむりと海を重ねる湯宿

大分県別府市の海側、北浜と上人ヶ浜から別府湾を望む客室露天の湯宿を4軒厳選。海抜0mの大浴場を持つ潮騒の宿 晴海、90㎡超の離れのガハマテラス、自家源泉二本の望海、天空湯房の清海荘。

2026 . 08 . 16
離れ

沓脱石という結界 — 離れの宿が、母屋と客室のあわいに一つの踏石を置いてきた理由

白露の朝、離れへ通う露地の先に据えられた一枚の沓脱石。母屋と客室のあわいに置かれたこの石が、なぜ離れの宿の独立と静けさを支えてきたか。数寄屋と露地の作法を辿り、由布院・亀の井別荘と湯河原・石葉を静かに訪ねる建築意匠の随筆。

2026 . 08 . 06
名湯

湯垢という時間 — 湯船の縁に積もる白い結晶が、なぜ湯の年輪を語ってきたか

寒の内の湯船の縁に積もる白い結晶——石灰華や湯の花という析出物を主題に、白骨・明礬・万座の名湯三軒を挿話的に訪ね、湯の年輪という視点で名湯文化を静かに綴る随筆。

2026 . 07 . 18
名旅館

由布院、由布岳の裾野に代を継ぐ名旅館五軒 — 盆地の霧を戸口に置く湯の里の宿の記

由布岳の裾野、朝霧の由布院盆地で母屋を建て替えずに代を継ぐ名旅館五軒。金鱗湖畔の源流から古民家の離れ、大展望露天まで、湯と建物を主語に辿る。

2026 . 07 . 17