食通宿 兵庫県
但馬香住、九月一日に上がる紅ずわいを膳へ据える宿五軒 — 白露の日本海に走りの蟹を待つ
蟹は冬のものという常識の外側に、初秋の膳がある。九月一日に解禁される香住漁港の紅ずわい――香住ガニを献立の芯に据える但馬・香住区の宿五軒を、公式の記載にあたって選んだ。
宿のかたち
膳を目当てに泊まる。土地の素材を料理に継ぐ宿
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食通宿 兵庫県
蟹は冬のものという常識の外側に、初秋の膳がある。九月一日に解禁される香住漁港の紅ずわい――香住ガニを献立の芯に据える但馬・香住区の宿五軒を、公式の記載にあたって選んだ。
食通宿 山口県
毛利三十六万石の城下町・萩で、料理を主目的に選ぶ宿を五軒。剣先烏賊の踊り会席、萩のブランド牛・見蘭牛、見島沖の甘鯛。大正14年創業の老舗から明治11年創業の料亭まで、処暑の夕凪に合わせて選びました。
食通宿 指宿温泉
新米と走りの茸が同じ日に厨房へ届く味覚の秋。初代板前長の家伝料理、前料理長からの手ほどき、四十年続く受賞の記録——料理長の系譜を公の記録でたどれる食通宿を、指宿から箱根まで全国五軒選んだ。
食通宿 かみのやま温泉
山形県村山地方の秋の膳を組む食通宿五軒。里芋と牛肉を醤油で仕立てる村山流の芋煮と山形牛を軸に、かみのやま温泉・天童温泉・黒沢温泉の宿を辿る。芋煮会フェスティバルの日程と山形牛の認定基準も添えて。
食通宿 岩手県
秋分から寒露へ、三陸鉄道リアス線の北端・久慈から野田村・普代村・田野畑村へ南下する二泊三日。海女の里と塩の村、北緯四十度の断崖、北山崎の玄関口に立つ食通宿三軒を辿る。
食通宿 奥飛騨温泉郷
初秋の山の宿、囲炉裏の炭火が岩魚や茸を焼く。自在鉤という道具と火の作法を軸に、炉端の膳を綴る随筆。栃木・湯西川、福島・二岐、岐阜・奥飛騨の三軒を添えて。
食通宿 西浦温泉
処暑の三河湾、蒲郡の西浦・形原の岬に大あさりと車海老を膳の主役に据える食通宿を五軒。名古屋から一時間半、産地の近い魚介と三河湾を望む湯を、湾の地図とともに訪ねる。
食通宿 袋田温泉
白露のころ、久慈川の支流をさかのぼると新そばの刈り入れが近づく。奥久慈しゃもと常陸秋そばを膳の主役に据える、袋田の滝の里の食通宿を四軒選んだ。
食通宿 島根県
土用の丑に向け、鰻を主役に据える食通宿を産地別に五軒。宍道湖の天然もの、柳川のせいろ蒸し、浜名湖の地焼き、三河一色の炭火を、創業と料理の来歴、集約評価とともに紹介する。
食通宿 山代温泉
土用の頃、旅館の夏の膳に差される一鉢の酸味。鱧の梅肉和えや土佐酢のもずくに、和食が暑気払いを託してきた理由を、京都・北陸・山陰の食通宿三軒の献立から辿る随想。