山梨県
夏の献立に、なぜ氷が立つのか — 旅館の料理長が涼を盛りつけてきた作法について
盛夏の夕餉に旅館の料理長が立てる氷盤。鱧の落とし、青楓を散らした向附、冷やし鉢——夏の二十数日のためだけに組み立てられる懐石の作法を、五軒の旅館の献立から静かに辿る。
山梨石和と春日居、笛吹川扇状地に湧く客室露天五軒 — 葡萄畑を見下ろす盛夏の朝湯
昭和三十六年に葡萄畑から湧き出た笛吹川扇状地の湯どころで、客室露天を備える五軒を編集部が選定。銘石庭園のかげつ、駅前の糸柳、十棟すべて客室露天の和穣苑など、盛夏の朝湯のための宿を編む。
富士河口湖と西湖、湖面に逆さ富士を映す客室露天五軒 — 盛夏の朝霧と溶岩の湯舟
盛夏の早朝、無風の湖面に逆さ富士が澄んで立つ。河口湖畔で客室露天と湖ビューを備えた温泉宿を五軒、源泉と眺望を軸に選びました。
ぬる湯という時間 — 旅館の長湯が、なぜ三十度台の湯に身を委ねる作法を育ててきたか
処暑を過ぎ、熱い湯が遠ざかる頃。増富・栃尾又・長湯——三十度台のぬる湯に長く身を委ねてきた三軒を随筆として辿り、熱さではなく時間で身体を温める日本の湯場の系譜を記す。
山梨石和と春日居、笛吹川扇状地に湧く客室露天五軒 — 葡萄畑を見下ろす盛夏の朝湯
盛夏の甲府盆地、笛吹川扇状地に湧く客室露天備えの五軒。明治十二年創業の糸柳、銘石庭園のかげつ、庭園露天の喜仙、十六室の小宿うかい、名湯百選の富士野屋夕亭。葡萄畑を見下ろす朝湯の輪郭を描く。
山梨富士北麓、客室露天で青嶺を映す五軒 — 山中湖と西湖、初夏の朝霧と湖面の湯
富士北麓・山中湖と西湖の周辺で、客室露天から富士・青嶺を望む五軒。逆さ富士の朝霧、湖面の湯、年配の夫婦旅に向く宿を厳選。
床の間という余白 — 旅館の客室が、なぜ何もない空間を最も大切にしてきたか
梅雨の長雨が障子を打つ夕暮れ。旅館の客間に必ず設えられてきた床の間とは何であったか。書院造から数寄屋への系譜を辿り、創業二百年を超える箱根「萬翠楼福住」と山梨「慶雲館」に、余白の作法をいまに訪ねる随筆。
宿帳という記録 — 三百年の宿が綴じてきた名前の連なりについて
梅雨の合間、宿の蔵が静かに開かれる季節。和紙に毛筆で名前を綴った宿帳は、本陣帳・脇本陣帳に遡る記録の形式である。慶雲館、萬翠楼福住、湯主一條 — 三百年を越える老舗が継いできた書証の連なりを、随筆として辿る。
下部と西山、身延山西麓の薬湯四軒 — 信玄の隠し湯を継ぐ甲斐の湯場
武田信玄の隠し湯として知られる下部温泉と西山温泉。ぬる湯の長湯文化と千年を超える湯治の作法を今に伝える四軒を、泉温・湯量・湯治棟の有無を軸に紹介。世界最古の慶雲館、名湯百選の下部ホテル、足元自噴の源泉舘、湯治棟を残す蓬莱館。
富士を望む客室露天五軒 — 河口湖、夏霧の晴れ間に湖を映す湯
山梨県富士河口湖町の河口湖畔から、客室露天で富士と湖を望む宿を五軒。盛夏の朝霧が退く頃、湯面に富士を映す一軒を編集部が選びました。