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源泉掛け流しという言葉 — 何をもって掛け流しと呼んできたか、湯守たちの線引き
「源泉掛け流し」は近年広まった表記にすぎない。湧出量・加水・循環の三つの論点と、草津・奈良屋、みなかみ・宝川温泉 汪泉閣という二つの湯場の作法から、湯守たちの線引きの来歴をたどる読み物。
対馬と壱岐、夏の穴子と剣先烏賊を待つ食通宿四軒 — 玄界灘の島に建つ漁師の宿
梅雨が明ける頃、玄界灘の島は剣先烏賊の季節を迎える。対馬と壱岐、漁港に近く家族の手で代を継いできた食通宿四軒を編集部が選んだ。
下呂温泉 湯之島館、昭和六年から飛騨川を見下ろす一軒 — 登録有形文化財の木造と数寄屋の系譜
昭和6年創業、下呂富士の中腹に建つ登録有形文化財の宿・湯之島館。下呂の湯口を掘り当てた湯元として、数寄屋造りの本館と美人の湯がいかに代を継いできたかを一軒に絞って深く辿る。
紀州那智勝浦と串本、生まぐろと岩牡蠣を待つ食通宿四軒 — 黒潮の漁港に建つ宿
梅雨入り間際の紀伊半島南端、那智勝浦と串本。勝浦港の生まぐろ、潮岬の岩牡蠣、熊野牛や太地の鯨を主役に据える、黒潮の漁港に建つ食通の宿四軒。
津和野から萩へ、二泊で辿る山陰の城下に代を継ぐ名旅館の旅 — 石州街道の宿場を訪ねる三日間
梅雨明けの山陰西端、津和野の掘割から萩の城下まで石州街道を辿る二泊三日。大正14年創業の数寄屋「常茂恵」と堀内伝建地区唯一の宿「北門屋敷」、代を継ぐ名旅館二軒で結ぶ城下の旅。
伊豆稲取と河津、相模灘の段丘に棟を分ける離れ五軒 — 金目の港と独立棟の朝餉
梅雨明けの相模灘、伊豆稲取と河津の段丘に棟を分ける離れ五軒。専用露天と塩化物泉のかけ流し、稲取の金目鯛と河津の里文化を、集約評価とともに編んだ。
出羽湯田川と湯野浜、庄内の海と里に湧く湯宿五軒 — 由良海岸の塩湯と五百年の里湯
庄内・鶴岡の湯田川、湯野浜、由良。海に湧く塩湯と山ふところの里湯を、海と里の往還として巡る名湯の宿五軒を、庄内の食文化とともに紹介する。
五箇山と城端、庄川源流に棟を分ける離れ五軒 — 合掌の里に夫婦の静けさを置く独立棟
盛夏でも谷に冷気の残る庄川源流、五箇山・城端・井波で、母屋から棟を分けて建つ離れの宿を五軒。夫婦や二人連れが静けさを置くための独立棟を、棟そのものを主語に編む。
肘折、出羽の豪雪に蒸気を継ぐ湯宿五軒 — 千二百年の塩湯と朝市の里
開湯千二百年と伝わる山形・肘折温泉。月山北麓のカルデラの底で、濃い塩湯と夏の朝市を守る湯治宿五軒を、集約評価とともに地図で編む。
あわら温泉、越前平野の縁に湧く客室露天五軒 — 関西の奥座敷に田植え後の青田を映す湯
明治十六年開湯、関西の奥座敷と呼ばれてきたあわら温泉。塩化物泉を客室の露天に引き、田植え後の青田を湯舟ごしに望む五軒を編集部が編んだ。
野沢温泉と木島平、信州北信の客室露天五軒 — 麻釜の湯気と毛無山の梅雨明け
野沢温泉・木島平から、自家源泉かけ流しの湯と客室・貸切の湯処を備えた五軒を厳選。麻釜の湯気を遠望し、外湯文化と湯宿の双方を味わう梅雨明けの北信濃の旅。
人吉旅館、球磨川の畔に百十余年を継ぐ一軒 — 国登録有形文化財と水害を越えた重曹泉
熊本県人吉市、球磨川の畔に建つ昭和九年創業の純和風旅館・人吉旅館。国登録有形文化財の木造建築と、令和二年の豪雨を越えて泉質を変えずに守られた重曹泉を、一軒の宿として静かにたどります。