最新の Picks
番頭という職能 — 玄関に立ち続けた者が、宿の記憶をいかに編んできたか
番頭は明治の宿屋取締規則以降に呼称が定着し、戦後の旅館経営でも経理と渉外の両輪を担った職能である。家業継承を続ける三軒の老舗旅館を実例に、玄関に立ち続けた者が宿の記憶をいかに編んできたかを辿る。湯守・宿帳に続く職能論の三作目。
塩原十一湯、箒川の渓谷に湧く湯宿五軒 — 開湯千二百年、文豪が綴った湯の里
大同元年806年に開湯した塩原十一湯から、古町・福渡・新湯・塩釜・大網の五湯場の宿を選んだ。料理宿から湯治系まで、泉質の異なる湯と文豪が綴った歴史を紹介する。
越後妻有、棚田を望む客室露天五軒 — 松之山・松代の薬湯と田植えの季節
皐月末から水無月、棚田に水が張られる越後妻有。日本三大薬湯のひとつ松之山温泉と松代周辺から、客室露天で薬湯を味わえる五軒を、湯と棚田と妻有の食卓とともに記録する。
山ノ内 湯田中・安代、外湯と歩む名旅館五軒 — 信州の谷に代を継ぐ湯宿
長野県山ノ内町の湯田中・安代温泉郷から、創業百年を超える名旅館五軒を地図とともに。寛政創業のよろづや、文人ゆかりの塵表閣本店、外湯・大湯に隣り合う安代館ほか、外湯文化と継承を辿る湯宿を編集部が選びました。
薩摩、離れに二泊して梅雨の入りを迎える — 指宿砂蒸しから知覧・枕崎への二泊三日
梅雨の入りを薩摩半島で迎える二泊三日。指宿の砂蒸し湯と高台の離れ「別邸 天降る丘」、森中の離れ「悠離庵」を結び、知覧・枕崎を巡る行程。
越前海岸とあわら、岩牡蠣と越前蟹の名残を待つ食通宿五軒 — 漁師町の宿と海女の素潜り
皐月末、越前海岸に岩牡蠣の殻が積まれ始める季節。福井県坂井市三国・あわら市・越前町から、料理長が地元漁港と直接取引する五軒を選定。鮮魚問屋を兼ねる宿、京懐石とフレンチの修業歴、海女の素潜り仕入れまで具体的に記録した食通向けの選り抜き。
清流の鮎を待つ食通宿五軒 — 長良川・四万十・球磨、夏の川魚を主役にする宿
長良川・四万十川・球磨川の三清流域から、夏の鮎を主役にする食通宿五軒を選定。人吉温泉発祥の翠嵐楼、国登録有形文化財の人吉旅館、郡上鮎の備前屋など、川魚を目的に選ぶ宿の流儀を記します。
長湯と竹田、世界屈指の炭酸泉を継ぐ湯宿四軒 — 泡立つ湯と飲泉の里
大分県竹田市の長湯温泉は遊離二酸化炭素1000mg/L超の天然炭酸泉として国内屈指。長湯・赤川・三船から、入浴と飲泉の双方で湯を継ぐ宿四軒を、創業年と湯量を明記しながら編集部が記す。
妙高・赤倉、高原の離れ五軒 — 雪解け水と山の冷気に包まれる独立棟
新潟県妙高市の妙高高原から、関・赤倉・斑尾の谷あいに点在する棟分けされた離れ形式の宿を五軒。棟の坪数、専用露天やサウナの有無、庭の取り方を記す。
湯治というかたち — 自炊棟が静かに継いできた、長く湯に浸かる作法について
湯治とは一週間から十日を一区切りに湯に通い、体を整える滞在の作法。江戸期から続く自炊棟の文化が、いまも岩手・大沢温泉や秋田・後生掛温泉に残る。観光の宿泊とは違う時間の組み立て方を、湯治場の現在から辿る編集部のエッセイ。
富士を望む客室露天五軒 — 河口湖、夏霧の晴れ間に湖を映す湯
山梨県富士河口湖町の河口湖畔から、客室露天で富士と湖を望む宿を五軒。盛夏の朝霧が退く頃、湯面に富士を映す一軒を編集部が選びました。
能登半島、寒鰤と能登牛の食通宿五軒 — 和倉・輪島・珠洲、料理長が語る半島の冬
霜月末に寒鰤が入る能登半島。和倉・輪島・珠洲の食通宿五軒を、料理長の系譜と地元漁港との取引、能登牛の扱い、輪島塗の器を軸に整理。加賀屋・松乃碧・海游能登の庄・のとじ荘・あえの風。