青根温泉の湯元 不忘閣の夕食・朝食は、客室でとる部屋食ではなく、個室の会食室か大広間でとる形です(日本秘湯を守る会の宿情報)。掲載価格は1泊2名¥41,000〜¥42,000(2026年4〜12月の宿泊日)で、月や曜日による差はごく小さい。

蔵王連峰の東麓、伊達家の湯別当を務めた佐藤家が守ってきた宿で、本館・離れ・御殿棟・蔵など7棟が国の登録有形文化財に登録されています。食事の場所と献立、全14室の客室、湯と蔵、予約・送迎・アクセス、当社が集計した掲載価格を、公式情報とデータで順に見ていきます。

この記事の要点

  • 夕食・朝食とも個室会食室または大広間でとる。献立は地の素材の会席と、雉の「政宗鍋」など季節の鍋
  • 掲載価格は1泊2名¥41,000〜¥42,000。最安は4月・5月の¥40,700で、曜日による差はない
  • 公開レビューデータを集計した評価は4.0〜4.5(300〜1,000件)。料理の味に触れた口コミが50〜60%
  • 全14室。湯は単純温泉の源泉かけ流しで、土蔵の「蔵湯浴司」など貸切の湯が2か所
  • 公式の交通案内は白石蔵王駅から宮城交通バス遠刈田温泉行きの終点まで。日帰り入浴は受け付けていない

湯元 不忘閣 — 宮城・青根温泉 · 地の素材を使う純和風会席料理と鍋を並べた膳
写真: 湯元 不忘閣 公式サイトより — 公式サイトを見る →

湯の情報

泉質
単純温泉(源泉温度52度)
源泉かけ流し
源泉かけ流し。加水・加温なし
貸切風呂
土蔵の中の「蔵湯浴司」と、半露天の「亥之輔の湯」の2か所
客室露天
露天風呂付きの客室はない(全14室)
日帰り入浴
受け付けていない(宿泊者向けに湯の鮮度を保つため)
湯元 不忘閣 月別の掲載価格(中央値) — 出典: メトロエンジンリサーチ (OTA 価格分析)
グラフの数値を表で見る
項目掲載価格の中央値
2026年4月¥40,700
5月¥40,700
6月¥41,000
7月¥41,000
8月¥41,000
9月¥41,000
10月¥41,500
11月¥42,000
12月¥42,000

不忘閣の食事は部屋食?それとも食事処?

夕食・朝食の場所は、日本秘湯を守る会の宿情報でいずれも「個室会食室または大広間」と案内されています。客室に膳を運ぶ部屋食としての記載はなく、食事のたびに会食室か大広間へ移る形です。同じ宿情報の写真欄にも「会食室」「懐石料理」の項目が並びます。

料理について、公式サイトは「地の素材をふんだんに取り入れた、純和風会席料理」と紹介しています。山の幸を使う郷土料理と四季の鍋料理が軸で、宿の名を冠した「政宗鍋」は雉のジビエを使う鍋。ほかに猪の「しし鍋」、鹿の「鹿鍋」を季節に合わせて出すとしています(公式サイト・料理)。蔵王の山あいの宿らしく、献立の主役は海ではなく山の恵みです。

公開レビューデータを集計すると、料理の味に触れた口コミは50〜60%で、好意的な言及が中心です。

不忘閣の料金はいくら?安い時期は?

当社が集計した掲載価格(2名1室・1泊・税込)は、2026年4月〜10月の宿泊日で中央値¥41,000、11月〜12月で¥42,000でした。最も低いのは4月・5月の¥40,700、最も高いのは11月・12月の¥42,000で、差は約¥1,300。季節でほとんど動かない一軒です。

湯元 不忘閣 曜日別の掲載価格(中央値) — 出典: メトロエンジンリサーチ (OTA 価格分析)
グラフの数値を表で見る
項目掲載価格の中央値
月¥41,000
火¥41,000
水¥41,000
木¥41,000
金¥41,000
土¥41,000
日¥41,000

曜日別でも、2026年4月27日〜10月27日の宿泊日は月曜から日曜まで中央値がいずれも¥41,000で、平日と週末の差はありません。

なお、2026年11月・12月の土曜泊は、10月28日時点で予約サイト上に2名1室の空室が見当たりませんでした。週末を狙うなら、早めの予約か平日への振り替えが現実的です。

口コミではどんな点が挙がっている?

公開レビューデータを集計した評価は5点満点で4.0〜4.5、件数は300〜1,000件です。口コミで多い話題は次のとおりで、いずれも好意的な言及が中心です。

  • 料理の味に触れた口コミが50〜60%
  • 貸切風呂・家族風呂に触れた口コミが30〜40%
  • 温泉・天然温泉に触れた口コミが20〜30%
  • お風呂全般に触れた口コミが20〜30%

客室と建物 — 伊達家ゆかりの御殿と蔵

客室は全14室で、各室にトイレと冷暖房が備わります(日本秘湯を守る会)。公式サイトは、中庭の流れ山水を臨む部屋や小上がり付きの部屋を紹介し、料金表には「西別館」「不忘庵」の2区分が並びます。

建物が、この宿の来歴を語ります。宮城県の解説によれば、本館は明治40年築の木造2階建て。大正期の「離れ」と、旧藩主一門の宿泊を意図した昭和7年の「御殿棟」が渡り廊下で続きます。これに門と土蔵3棟を加えた7棟が、2014年12月に国の登録有形文化財になりました。

明治29年建築の土蔵3棟のうち、座敷蔵の2階には川端康成が泊まって執筆したと伝わり、穀倉は平成8年の改修で温泉を引き込んだ浴室になりました(宮城県)。公式サイトは土蔵の中の湯を「蔵湯浴司」と紹介し、伊達家関連の書画骨董を希望者に所定の時間に案内するとしています。

湯元 不忘閣 — 宮城・青根温泉 · 太い木組みの天井の下に浴槽を据えた館内の湯屋
写真: 湯元 不忘閣 公式サイトより — 公式サイトを見る →

浴槽は内湯5、半露天1の構成です(日本秘湯を守る会)。公式サイトは蔵湯浴司のほか、伊達藩一門が使った「御殿湯」、自然光の入る「新湯」、木と土と石で組んだ「大湯 金泉堂」を挙げています。

不忘閣はどんな人に向く?

  • 向く: 登録有形文化財の木造建築に泊まり、伊達家ゆかりの歴史に触れたい夫婦旅/山の幸の会席と季節の鍋を目当てにする旅/貸切の湯を含め、宿の中の湯めぐりで一日を過ごす滞在
  • 向かない: 客室で食事をとる部屋食を前提にした旅程/館内にエレベーターがなく車椅子対応の設備もないため、段差を避けたい旅程(日本秘湯を守る会の施設情報)/日帰りで湯だけ立ち寄る計画

不忘閣の予約はどこからできる?

公式サイトの「宿泊予約」ボタンから宿の予約ページに進めるほか、電話(0224-87-2011)でも受け付けています。日本秘湯を守る会の会員宿で、同会の予約サイトでの予約か会員宿への電話予約に限り、同会のスタンプ帳の配布と押印の対象になります(日本秘湯を守る会)。

不忘閣へのアクセスと送迎は?

公式サイトの交通案内は車とバスの2通りです(下記)。バスの終点から宿までの送迎は交通案内に記載がないため、バスで向かう場合は予約時に電話で確かめておくと確実です。

  • 所在地: 宮城県柴田郡川崎町青根温泉1-1(公式サイト)
  • 車: 山形自動車道・宮城川崎ICから国道457号線経由で約10km(公式サイト)
  • 電車・バス: JR東北新幹線 白石蔵王駅から宮城交通バス遠刈田温泉行きで終点下車(公式サイト)
  • チェックイン 15:00/チェックアウト 10:00(日本秘湯を守る会)
  • 建物: 木造平屋・2階建て、エレベーターなし(日本秘湯を守る会)
  • 通年営業。ペット同伴は不可(日本秘湯を守る会)

近くで比べるなら — 青根温泉の3軒

同じ青根温泉で株式会社坊源が営む3軒を、食事のかたちとあわせて並べます。3軒とも遠刈田温泉までの無料送迎(要予約)を公式サイトに記載しています。

1. 山景の宿 流辿 — 部屋食も選べる14室の宿

掲載価格 ¥18,000–¥31,000 / 泊(2名1室・税込、2026年4月〜10月の宿泊日) 14室

山景の宿 流辿 — 宮城・青根温泉 · 山並みを望む露天風呂「陽光の湯」
写真: 山景の宿 流辿 公式サイトより — 公式サイトを見る →

湯の情報

泉質
単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
源泉かけ流し
山間の源泉を浴槽へ直送する掛け流し
貸切風呂
無料の貸切風呂がある
日帰り入浴
11:00〜15:00(毎週金曜は休み)

朝・夕食は部屋食または半個室・宴会場(公式サイト)。全14室で館内にエレベーターがあり、特別室のうち2室は車椅子で入室できます。

  • 掲載価格の安い月: 5月・7月(11月以降の宿泊日では12月が¥22,000で最も低い)
  • 公開レビューデータを集計した評価は4.0〜4.5(300〜1,000件)
  • 料理の味、部屋食・客室内での食事提供に触れた口コミがそれぞれ30〜40%


2. 流辿別邸 観山聴月 — 全7室に露天風呂、食事は個室

掲載価格 ¥42,000–¥73,000 / 泊(2名1室・税込、2026年4月〜10月の宿泊日) 7室

流辿別邸 観山聴月 — 宮城・青根温泉 · 和モダンの客室「碁石」と窓の外の客室露天風呂
写真: 流辿別邸 観山聴月 公式サイトより — 公式サイトを見る →

湯の情報

泉質
単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。青根温泉の7源泉のうち6源泉をブレンドした混合泉
源泉かけ流し
客室の露天風呂はかけ流し
客室露天
全7室(各40㎡)にかけ流しの露天風呂(半露天)が付く

朝・夕食は食事処「青根ダイニング」の個室でとる形です(公式サイト)。客室は川崎町内の地名にちなむ7室です。

  • 掲載価格の安い月: 7月(11月〜1月の宿泊日は中央値¥65,900で一定)
  • 公開レビューデータを集計した評価は4.5以上(300〜1,000件)
  • 料理の味に触れた口コミが50〜60%、露天風呂付き客室に触れた口コミが30〜40%


3. お宿 はなぶさ — 滞在中の飲食がオールインクルーシブ

掲載価格 ¥25,000–¥31,000 / 泊(2名1室・税込、2026年4月〜10月の宿泊日) 13室

お宿 はなぶさ — 宮城・青根温泉 · 松と石灯籠の庭に面した露天風呂
写真: お宿 はなぶさ 公式サイトより — 公式サイトを見る →

滞在中の飲食物をオールインクルーシブで提供する全13室の宿で、食事はダイニング「けやき」でとります(公式サイト)。露天風呂は男女各1で、24時間入浴できます。

  • 掲載価格の安い月: 5月〜8月(中央値¥24,800)
  • 公開レビューデータを集計した評価は4.0〜4.5(300〜1,000件)
  • 飲み放題・フリードリンクに触れた口コミが30〜40%、料理の味に触れた口コミが20〜30%


文化財の建物と伊達家の来歴を重んじるなら不忘閣、客室で膳を囲みたいなら流辿、客室露天を求めるなら観山聴月、飲食込みで過ごすならはなぶさ、と目的で選び分けられます。

よくある質問

Q. 不忘閣の食事は部屋食ですか?

A. 部屋食ではありません。夕食・朝食とも個室の会食室か大広間でとる形と、日本秘湯を守る会の宿情報で案内されています。同じ青根温泉では、山景の宿 流辿が部屋食を選択肢に含めています。

Q. 不忘閣の夕食はどんな料理ですか?

A. 公式サイトによれば、地の素材を使った純和風会席料理です。山の幸の郷土料理と四季の鍋が軸で、雉のジビエを使う「政宗鍋」のほか、「しし鍋」「鹿鍋」を季節に合わせて出しています。口コミでは料理の味に触れたものが50〜60%を占めます。

Q. 不忘閣に送迎はありますか?

A. 公式サイトの交通案内は、白石蔵王駅から宮城交通バス遠刈田温泉行きで終点下車までで、終点から宿への送迎の記載はありません。バスで向かう場合は、予約時に宿(0224-87-2011)へ電話で確かめておくと確実です。

Q. 不忘閣は日帰り入浴できますか?

A. できません。宿泊者に鮮度のよい湯を提供するため、日帰り入浴は受け付けていないと日本秘湯を守る会の宿情報にあります。

本記事の参考情報

データの見方(集計方法)

  • 価格: 2名1室・1泊あたりの掲載料金(税込)。食事条件・プランを問わない各宿の最安値で、各宿・各宿泊日について空室ありで掲載されていた最後の時点の料金(OTAに掲載された販売価格・税込。実際の予約金額・プラン条件とは異なることがあります)
  • 対象: 宮城県川崎町(青根温泉)の旅館4施設(湯元 不忘閣と、比較の山景の宿 流辿・流辿別邸 観山聴月・お宿 はなぶさ。N=4)
  • 期間: 宿泊日2026年3月27日〜2027年3月27日のうち掲載のあった日(2026年10月28日時点の掲載価格)。不忘閣の月別は2026年4月〜12月、曜日別は2026年4月27日〜10月27日の宿泊日。比較3軒の価格帯は2026年4月27日〜10月27日の宿泊日の下位25%〜上位25%
  • 口コミ: 直近24か月に投稿された口コミのうち、各テーマに触れた口コミの割合(10%刻みの範囲)。評価点と件数は公開されている口コミの集計。(評価点・件数は2026年10月28日時点の公開値の集計。口コミ30件未満の施設は非表示)
  • 出典: メトロエンジンリサーチ (OTA 価格分析)/メトロエンジンリサーチ (レビュー分析)
  • 注意: 料金は予約サイトに掲載された料金で、実際の予約時の料金(クーポン・会員割引など)とは異なることがある/これから先の宿泊日の料金は2026年10月28日時点の掲載料金で、今後変わることがある/宿の公式料金表は1名あたり・1泊2食付きの表示で、本記事の掲載価格(2名1室あたり)とは基準が異なる

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