名旅館 蔵王温泉
蔵王高湯、樹氷の里に三百余年を継ぐ一軒 — 強酸性の白濁湯と高見屋の数寄屋を守る宿の記
標高八百八十メートルの蔵王高湯に、享保元年から三百年余りを継ぐ深山荘 高見屋。pH一・九前後の強酸性硫黄泉と築百年超の木造の数寄屋を、緑陰の夏に静かに訪ねる。
宿のかたち
代を重ね、土地の文化を受け継いできた宿
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名旅館 蔵王温泉
標高八百八十メートルの蔵王高湯に、享保元年から三百年余りを継ぐ深山荘 高見屋。pH一・九前後の強酸性硫黄泉と築百年超の木造の数寄屋を、緑陰の夏に静かに訪ねる。
名旅館 洞川温泉
標高820mの修験の谷・洞川温泉に五百年続く行者宿、花屋徳兵衛。大峯山参りの講中を迎えてきた木造の館と、名水ごろごろ水の里の食を一軒だけ深く訪ねる。盛夏の避暑にも。
名旅館 静岡県
横山大観が常宿とした熱海・山王山の数寄屋旅館。平田雅哉の客室と龍居松之助の一万余坪の庭、二本の源泉、相模湾を借景にする一軒を深く訪ねる。
名旅館 三重県
盛夏の伊勢・二見浦、夫婦岩を望む海辺にお伊勢参りの前夜を整える参詣宿四軒。明治26年創業の麻野館、夫婦岩前の大石屋、海鮮割烹の海洋楼、四代続く浜千代館を、創業年と海の幸を軸に編む。
名旅館 城崎温泉
夏の朝、外湯の戸口に揺れる湯札。湯量の限られた谷で湯の権利と順番を代々継いできた小さな木札を糸口に、城崎・野沢の外湯文化と老舗旅館の継承を辿る随筆。
名旅館 箱根湯本
梅雨の名残が早川の瀬音に重なる箱根湯本。寛永二年(1625年)に灯を点し、約400年・十数代を継いできた萬翠楼福住——湯本第三号の自噴源泉を単独で守り、重要文化財「萬翠楼」「金泉楼」を客室として今も用いる一軒を、湯と建築の継承を主語に描く。
名旅館 岐阜県
安政の頃に料理屋として始まり、八代百七十年を継いできた飛騨古川の料亭旅館「八ツ三館」。明治三十八年築の招月楼は国の登録有形文化財。瀬戸川の白壁の町に灯る、静かな一軒を深く訪ねる。
名旅館 長野県
長野・善光寺門前に、参詣客を泊めてきた名旅館と宿坊を四軒。境内の永代宿坊から仲見世の老舗まで、湯ではなく祈りを主語に据えた門前の系譜を、地図とともに編む。
名旅館 富山県
富山県南砺市井波、瑞泉寺の山門と向かい合って灯る元禄創業の門前旅館「東山荘」。井波彫刻の欄間と数寄屋造り、木彫の里に三百年代を継ぐ一軒を深く辿る。
名旅館 静岡県
横山大観が常宿とした熱海・山王山の数寄屋旅館。平田雅哉の客室と龍居松之助の一万余坪の庭、二本の源泉、相模湾を借景にする一軒を深く訪ねる。