名旅館 銀山温泉
出羽銀山尾花沢、大正の三層木造を見下ろす一軒 — 銀山川の谷あいに四代を継ぐ宿の記
尾花沢・銀山温泉の谷に立つ大正十年創業の木造三層旅館・古山閣。鏝絵の表壁と登録有形文化財の建物、四代を継ぐ家族の系譜、川面と対岸を望む客間を一軒だけ深く辿る。
宿のかたち
代を重ね、土地の文化を受け継いできた宿
142 本の記事
名旅館 銀山温泉
尾花沢・銀山温泉の谷に立つ大正十年創業の木造三層旅館・古山閣。鏝絵の表壁と登録有形文化財の建物、四代を継ぐ家族の系譜、川面と対岸を望む客間を一軒だけ深く辿る。
名旅館 四万温泉
湯場を出る前に肩から流す一杓「上がり湯」。近世湯治場の作法を今に伝える名旅館三軒を、湯量・源泉数・湯口の意匠から辿るエッセイ。
名旅館 越後湯沢
梅雨明けの上越国境。越後湯沢から三国街道を辿る二泊三日で、代を継ぐ名旅館三軒を訪ねる。駅前の百年宿、七百年の一軒宿、里の会席宿。
名旅館 四万温泉
白露の候、旅館の湯船に据えられた一つの吐水口が、なぜ湯場の作法を分けてきたか。竹樋・銅樋・石樋・木樋の四種と、湯口を跨いではならないという古い作法。妙見石原荘と積善館本館を実例に湯口という結界を辿るエッセイ。
名旅館 山中温泉
梅雨明けの加賀、鶴仙渓の瀬音が涼を運ぶ山中温泉の中心。総湯「菊の湯」の門前に八百年続く老舗、白鷺湯 たわらや。湯本十二軒で唯一現存と伝わる湯宿の、自家源泉と加賀会席の記。
名旅館 京都府
盛夏の朝、旅館の客間に座ると、床柱と書院、欄間と組子に、数寄屋大工の手跡が残る。京都の俵屋旅館、金沢の金沢茶屋、松江の皆美館の三軒を通じて、明治以降に温泉地を巡って客間を組んだ職能の系譜と、いま語られない継承を、随筆として綴る。
名旅館 山代温泉
昭和の戦前まで、湯場の宿の継承は「看板娘」と呼ばれる長女の表舞台立ちから始まった。東北・北陸の三軒の老舗旅館に照らし、家系図に残らない女性たちの仕事を記録から読み解く随筆。
名旅館 京都府
盛夏、夕餉の膳を運ぶ廊下に打ち水の冷気が立つ頃、客間と板場をつなぐ仲居の働きに目を向ける。京の老舗・俵屋旅館(1704年創業)と柊家(1818年創業)を手掛かりに、座配りと膳出しの間合い、女将への継承の系譜を辿る。
名旅館 黒川温泉
梅雨明けの阿蘇外輪山を背に、黒川温泉郷と小田温泉、奥阿蘇の里湯に代を継ぐ家族経営の名旅館四軒。御客屋(1722年創業)を起点に、田の原川の谷と入湯手形の系譜を編集的に整理する。
名旅館 湯河原温泉
湯河原温泉・藤木川左岸、明治二十一年(一八八八年)創業の伊藤屋。本館の二棟と門柱・石垣が国の登録有形文化財、島崎藤村『夜明け前』ゆかりの一三室の老舗旅館を、編集部が取り上げる。