名湯 秋田県
釜風呂という古法 — 蒸気で身体を温めてきた湯場が、いかに乾いた熱を作法に変えてきたか
八瀬の釜風呂、瀬戸内の石風呂、東北のむし湯。湯を浴びずに身体を温める古い作法を、後生掛温泉と酸ケ湯温泉旅館の湯場に寄せて辿る随筆。
宿のかたち
湯そのものを訪ねる。名だたる湯と、その湯を守る宿
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名湯 秋田県
八瀬の釜風呂、瀬戸内の石風呂、東北のむし湯。湯を浴びずに身体を温める古い作法を、後生掛温泉と酸ケ湯温泉旅館の湯場に寄せて辿る随筆。
名湯 美作三湯
美作三湯のひとつ奥津に、浴槽の底から源泉が直に湧く「足元湧出」を守る三軒。奥津荘・河鹿園・東和楼を、湯量と湯温を主語に晩夏の吉井川沿いに辿る編集部の選。
名湯 栃尾又温泉
新潟県魚沼市、奥只見の手前に湧く栃尾又のラジウム温泉。慶長年間に開かれ二十五代を継ぐ自在館を訪ね、源泉三十六度のぬる湯、長湯の作法、薬師信仰の谷の継承を記す。
名湯 強羅
梅雨明けの箱根、十七湯を谷ごとに分けて辿る。寛永・寛文創業の老舗から明治のリゾートホテルまで、塔之澤・芦之湯・宮ノ下・強羅・小涌谷の五谷を代表する名宿を編集部が選定。
名湯 雲仙温泉
梅雨明けの雲仙、地獄から立つ蒸気が朝の参道を白く染める。延暦十九年に行基が開いたと伝わる雲仙温泉で、明治期の外国人避暑地の系譜を継ぐ五軒を選ぶ。
名湯 白骨温泉
湯はもともと無色である。地中で熱せられ岩盤を伝う湯が、空気に触れた瞬間に色を帯びる――白骨・雲仙小地獄・ニセコ五色、三つの湯場が読み続けてきた白濁の作法を辿るエッセイ。
名湯 渋温泉
信州・山ノ内の渋温泉と湯田中温泉。九つの外湯の鍵を宿が手渡す共同湯文化を軸に、横湯川沿いの湯宿五軒を地図とともに編んだ。文化財の桃山風呂、四源泉のかけ流し、木造四階の斉月楼。
名湯 法師温泉
三国峠の麓、群馬みなかみ南部の三湯場(猿ヶ京・湯宿・法師)から、足元自噴と登録文化財の湯屋を持つ宿を編集部が五軒選んだ。1875年創業の法師温泉長寿館を含む。
名湯 岩手県
盛夏の三陸、釜石・大船渡・陸前高田。リアス海岸の縁に湯と漁を継ぐ五軒の宿を、塩化物泉の湯質と漁港の食卓を軸に編集部が選定した。震災と復興を越えた里湯の現在を、年配の夫婦旅・友人連れに向けて落ち着いた敬体で記す。
名湯 栃尾又温泉
処暑を過ぎ、熱い湯が遠ざかる頃。増富・栃尾又・長湯——三十度台のぬる湯に長く身を委ねてきた三軒を随筆として辿り、熱さではなく時間で身体を温める日本の湯場の系譜を記す。