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京の奥座敷、貴船と高雄の川床に料理を継ぐ食通宿四軒 — 渓流に床を架ける夏の膳
京都市中より三度から五度低い貴船と高雄。鞍馬川と清滝川、二筋の渓に床を架け、鮎や京野菜を主軸に据える料理旅館を四軒。元祖川床の系譜から離れの静けさまで、川床営業と目安価格、川面からの位置で選び分ける。
青根と鎌先、蔵王東麓の奥州街道沿いに代を継ぐ名旅館四軒 — 白石川源流に灯る江戸創業の宿
梅雨明けの候、蔵王東麓の青根温泉と鎌先温泉に江戸期から代を継ぐ名旅館四軒を選定。湯主一條・湯元不忘閣・最上屋旅館・山景の宿 流辿。伊達藩湯治湯の系譜、木造建築の格、地元素材の会席を軸に、白石川源流の名宿の現在を伝える。
那智勝浦、太平洋の岬と那智の滝参詣道に棟を分ける離れ四軒 — 生鮪と熊野牛を膳に置く独立棟の初夏
梅雨明けの南紀、那智勝浦から太地へ向かう海岸線に棟を分ける宿が点々と灯る。島全体を一軒に仕立てた別邸、5棟の独立ヴィラ、生鮪と熊野牛の膳を持つ料理旅館。離れ形式に絞った四軒を編集部が選ぶ。
小国郷と産山、阿蘇北麓の赤牛の里に棟を分ける離れ五軒 — 田の原と杖立川源流に置く独立棟
田の原と杖立川源流の里、小国郷と産山村に、母屋と離れを渡り廊下で結ぶ棟分けの宿が五軒。梅雨明けの候、赤牛と自家源泉を軸に、40-70代夫婦旅の一泊を編集部が選んだ。
北八ヶ岳の裾、稲子湯と唐沢鉱泉に山の湯治を継ぐ湯宿四軒 — 標高千五百の炭酸泉と鉱泉宿
小暑の候、北八ヶ岳の裾に湧く稲子湯・唐沢鉱泉・本沢温泉・明治温泉を巡る。標高一四〇〇〜二一五〇メートルに散る一軒宿四軒、炭酸冷鉱泉と含硫黄冷鉱泉が骨格の湯治宿の系譜を、四〇〜七〇代の山の湯を好む読者に届ける。
山中温泉、菊の湯の門前に十三代を継ぐ一軒 — 江戸初期から鶴仙渓の畔に灯る宿の記
加賀・山中温泉、菊の湯の門前から鶴仙渓の谷筋を登った先に建つ全十室の名旅館「かよう亭」。山中温泉の湯質と加賀の会席、山中漆器・九谷焼の器、そして数寄屋造りの静けさを、盛夏の川床の季節に訪ねる deep-dive の一冊。
三朝、三徳川の谷に世界屈指のラジウム泉を各室に引く客室露天五軒 — 河原風呂の里の朝湯
梅雨明けの候、世界屈指のラドン濃度で知られる三朝の谷を主題に、客室露天風呂で自家源泉を引く宿を五軒選ぶ。旅館大橋、清流荘、万翆楼、後楽、桃園館。湯質と地形の関係、河原風呂の伝統、三徳山三佛寺との参詣文化を語る。
野沢と赤倉、上信越国境の外湯を戸口に置く湯宿五軒 — 麻釜と大湯を里の湯場に継ぐ
小暑の候、上信越国境の湯場から、外湯文化を戸口に置く湯宿を五軒選んだ。野沢の麻釜と大湯、赤倉の大湯——里の湯場に湯を継ぐ家々の系譜を、価格帯・湯質・立地とともに読む。
露天に蛍が降る夜 — 客室の湯舟が、源氏蛍の光をどう招き入れてきたか
水無月の宵、渓に源氏蛍が舞う頃、湯気越しに一点の光を見上げる時間があります。湯ヶ島と吉奈、狩野川水系の二軒を糸口に、湯守が川を守るという里の作法を随筆として綴ります。
松山道後、椿の湯門前の路地に大正の玄関帳場を残す一軒 — 三千年の湯町に代を継ぐ町家旅籠の記
梅雨明けの候、三千年の湯が湧く道後湯之町。椿の湯の門前を折れた路地の奥に、総檜数寄屋の一軒 — 大和屋別荘。19室、正岡子規・高浜虚子の書画を掛ける座敷、道後の共同源泉を全客室に引く湯宿の記。
加賀片山津、柴山潟の水面に湯を張り出す客室露天三軒 — 白山を映す潟の朝湯と昼夜で色を変える湖
柴山潟の湖底から湧く塩化物泉を客室露天に引く三軒。明治二十五年創業の湖畔の宿 森本、客室露天の型が多彩な季がさね、元湯を汲む かのや光楽苑。盛夏の朝湯と夕湯を軸に、湯量と湖への向きから片山津温泉を読み解く。
加賀片山津、柴山潟の水面に湯を張り出す客室露天五軒 — 白山を映す潟の朝湯と昼夜で色を変える湖
加賀市片山津温泉、柴山潟の湖畔に客室露天を張り出す湯宿を五軒。湖底から湧く塩化物泉と、白山を映す水面を主軸に、老舗継承と湯量、潟への向きから選定した。