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野地と新野地、幕川と鷲倉、土湯峠に湧く硫黄の湯宿四軒 — 吾妻連峰の峠に蒸気を継ぐ宿
盛夏でも涼を残す土湯峠は、標高千メートルを越えて吾妻連峰の硫黄泉が湧き出す一帯。野地・新野地・幕川・鷲倉の四湯を、源泉温度・湯量・標高・泉質と共に紹介する四軒。
那須湯本、鹿の湯の白濁を継ぐ湯宿五軒 — 茶臼岳南麓に千三百年の硫黄泉を守る里
舒明天皇期の開湯を伝える那須湯本温泉。鹿の湯系の酸性含硫黄泉を源泉かけ流しで引く小規模湯宿を、地図とともに五軒選んだ。茶臼岳南麓に千三百年の白濁を継ぐ里の名湯を編む。
由布院の外、湯平と塚原に棟を分ける離れ五軒 — 由布岳南麓と石畳の湯場
由布院の中心を離れ、鎌倉期からの湯治場・湯平と、由布岳南麓の塚原高原に建つ棟分けの離れ五軒。酸性硫黄泉と弱アルカリ性、二つの湯場の対比を編む。
鮎という季語 — 旅館の夏の膳で、なぜ一尾の川魚が土地の水を映してきたか
盛夏、旅館の夕餉に運ばれる一尾の鮎は、その土地の水をそのまま身に映す。長良川と球磨川という二つの水系を代表する宿を引きながら、川魚を季語として読む作法を辿る随筆。
越中井波、瑞泉寺門前に明治から続く一軒 — 木彫の里に代を継ぐ門前旅籠の記
瑞泉寺山門から徒歩三分、八日町通りに面した木造二階建ての小さな旅籠 — かしや旅館。井波彫刻の意匠が残る客間と、明治から続く門前町の旅籠建築の継承を、編集部の視点で深く語る。
黒川と杖立、阿蘇北麓に棟を分ける離れ五軒 — 田の原川と杖立川の谷あいの独立棟
黒川温泉郷と杖立温泉、南小国の小田温泉に、母屋から棟を分けて建つ離れ形式の宿を五軒選んだ。各棟が抱える源泉掛け流しの露天と、田の原川・杖立川の谷あいの夜気に触れる、夫婦・家族の二日間に向く宿である。
飯坂、奥州三名湯に芭蕉も浸かった一軒 — 摺上川の畔に四百年の熱湯を継ぐ宿の記
元禄元年(1688年)創業、明治24年に「なかむらや」として再出発し七代目に至る飯坂温泉湯沢地区の老舗旅館。江戸末期と明治期の二棟(江戸館・明治館)は国登録有形文化財、芭蕉が浸かった鯖湖湯の隣で四百年の熱泉を継ぐ。
紀伊熊野、二泊三日で辿る山と海の食卓 — 龍神温泉から本宮、那智へ食通宿の旅
梅雨の合間、龍神温泉の谷で猪と山菜、湯の峰の老舗で熊野牛、那智勝浦の島宿で生まぐろと岩牡蠣。山から海へ降りる二泊三日、紀伊熊野の食通宿三軒を編集部が選び抜いた。
津軽碇ヶ関と大鰐、津軽藩の隠れ湯に湧く客室露天五軒 — 平川源流の硫黄と夏の青森山中
津軽藩主が代々通った碇ヶ関と大鰐の湯場から、平川源流の渓と硫黄の匂いを纏う五軒を編集部が選定。湯量と歴史を主にした北東北の未開拓題材。
丹後半島、間人と網野の浜に湧く客室露天五軒 — 日本海の夕陽を映す塩の湯と夏の凪
京都北端・丹後半島の海岸線、客室露天を備える五軒を編集部が選定。間人ガニで知られる丹後町間人、夕日ヶ浦の網野町浜詰から、明治元年創業の老舗から全室客室露天の小宿まで、湯と海と季節を等価に語る宿を編んだ。
飛騨二泊、離れに棲む夏の三日間 — 福地から新穂高、奥飛騨の谷に棟を分ける旅
梅雨明けの奥飛騨、福地と新穂高に棟を分けて二泊する。隠庵ひだ路と槍見舘、囲炉裏と渓畔の露天。夫婦の静かな三日間。
信州諏訪と上諏訪、御柱の里に代を継ぐ名旅館四軒 — 諏訪湖を望む湯場の現在
夏至前の諏訪湖は朝霧と湯気の混じる季節。御柱の里・上諏訪温泉に代を継ぐ名旅館四軒を、湖岸通りの地図と湯量・創業年・地域祭礼との関わりで紹介する。