名旅館 榊原温泉
伊勢榊原、清少納言が「ななくりの湯」と記した三名泉に代を継ぐ一軒 — 白露の布引山麓に伊勢参りの湯宿の記
白露のころ、三重・榊原に湧く柔らかな湯を訪ねる。清少納言が『枕草子』に三名泉と記した「ななくりの湯」の系譜を、大正八年創業の湯元 榊原舘に辿る。31.2℃の源泉かけ流しと、湯を軸に据えた献立の一貫性。
宿のかたち
代を重ね、土地の文化を受け継いできた宿
141 本の記事
名旅館 榊原温泉
白露のころ、三重・榊原に湧く柔らかな湯を訪ねる。清少納言が『枕草子』に三名泉と記した「ななくりの湯」の系譜を、大正八年創業の湯元 榊原舘に辿る。31.2℃の源泉かけ流しと、湯を軸に据えた献立の一貫性。
名旅館 修善寺温泉
一四八四年、修禅寺の門前に開いた宿坊を端緒に、浅羽家が五百余年を継ぐ十二室の数寄屋宿。庭の池に建つ能舞台「月桂殿」と、竹林の野天風呂。白露の修善寺に、湯宿と芸能の関係を読む一軒記。
名旅館
処暑の候、造り酒屋・御用酒屋・旅籠から転じた宿の帳場脇に残る箱階段(階段箪笥)。奈良井宿BYAKU Narai、津山の糀や、恵那の旅館いち川を例に、一枚の家具が伝える商家の来歴を辿る。
名旅館 伊香保温泉
群馬・伊香保温泉の石段街で、創業五十年を越える名旅館四軒。含鉄の黄金の湯を源泉かけ流しで引き、木造建築と代替わりの物語を今に伝える老舗を、初秋の坂とともに紹介する。
名旅館 大沢温泉
盛夏の軒先に吊るされた一つのガラスが、なぜ涼を運ぶのか。南部風鈴の音風景と数寄屋・夏座敷の設えから、京と南部の名旅館を辿る随想。
名旅館 山形県
羽黒山参道三の坂上、旧華蔵院の系譜を引く参籠所「斎館」。元禄十年再建、山伏の住まいを今に伝える唯一の遺構で供される出羽三山伝来の精進料理を、建物と食の来歴から辿る一軒の記。
名旅館 長良川温泉
岐阜・長良川温泉と川原町、鵜飼の川湊に代を継ぐ名旅館を四軒。万延元年創業の十八楼、川へ開いたホテルパーク、料理旅館の石金、鵜匠の家すぎ山を、晩夏の篝火と地図とともに訪ねる。
名旅館 鎌先温泉
蔵王東麓の青根温泉と鎌先温泉から、伊達藩の御殿湯と奥州街道の湯治湯を継ぐ名旅館を四軒。木造建築の格式と源泉の湯、山の膳を、目安価格とともに紹介する。
名旅館 道後温泉
道後温泉本館から徒歩一分、椿の湯の門前に近い湯月町。大正九年創業、全四室の木造町家旅籠「常磐荘」を単館で深掘り。本館と同じ源泉の貸切内湯、親子二代が仕立てる瀬戸内の魚会席、そして代を継ぐ湯守の姿を記す。
名旅館 京都府
土用の頃、京の老舗旅館は障子を簾に、畳を網代に替え、夏座敷へと衣替えする。俵屋旅館と柊家、麩屋町に向かい合う二軒を手がかりに、宿が涼を建具に託してきた作法を読み解く。