名湯 西山温泉
飲むという養生 — 湯を口に含む作法が、なぜ湯治の里で薬効の一部に数えられてきたか
飲泉は、飲用の許可を受けた源泉にだけ許された養生の作法である。岐阜・湯屋温泉、山梨・西山温泉、山口・俵山温泉——湯治の里の三軒を手がかりに、湯を口に含む行為が湯治の里で薬効の一部に数えられてきた理由を辿る。
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飲泉は、飲用の許可を受けた源泉にだけ許された養生の作法である。岐阜・湯屋温泉、山梨・西山温泉、山口・俵山温泉——湯治の里の三軒を手がかりに、湯を口に含む行為が湯治の里で薬効の一部に数えられてきた理由を辿る。
名旅館 有馬温泉
慶雲二年開湯の慶雲館から、鎌倉期創業の御所坊、仙台藩の湯守を継ぐ佐勘まで。創業四百年以上を公式に明示する湯宿五軒を、長月の候に全国から選んだ。創業年と代数、木造建築と源泉の来歴をたどる。
離れ 西山温泉
菊を活ける重陽の頃、会津東山温泉と奥会津・西山温泉に、母屋から棟を分けた離れ形式の宿を二泊で辿る三日間。向瀧、今昔亭、旅館中の湯、滝の湯の四軒を旅程として綴る。
名旅館 西山温泉
梅雨の長雨が障子を打つ夕暮れ。旅館の客間に必ず設えられてきた床の間とは何であったか。書院造から数寄屋への系譜を辿り、創業二百年を超える箱根「萬翠楼福住」と山梨「慶雲館」に、余白の作法をいまに訪ねる随筆。
名湯 西山温泉
武田信玄の隠し湯として知られる下部温泉と西山温泉。ぬる湯の長湯文化と千年を超える湯治の作法を今に伝える四軒を、泉温・湯量・湯治棟の有無を軸に紹介。世界最古の慶雲館、名湯百選の下部ホテル、足元自噴の源泉舘、湯治棟を残す蓬莱館。
名旅館 山代温泉
創業二百年を超えた宿は、平均すると七代目から九代目を迎えている。湯を守り、料理を伝え、宿帳を整え、地域の祭礼に席を持つ — そのすべてを次の代へ渡す季節を、慶雲館・湯主一條・あらや滔々庵の三軒から考える編集ノート。