名湯 飯坂温泉
飯坂、奥州三名湯に芭蕉も浸かった一軒 — 摺上川の畔に四百年の熱湯を継ぐ宿の記
元禄元年(1688年)創業、明治24年に「なかむらや」として再出発し七代目に至る飯坂温泉湯沢地区の老舗旅館。江戸末期と明治期の二棟(江戸館・明治館)は国登録有形文化財、芭蕉が浸かった鯖湖湯の隣で四百年の熱泉を継ぐ。
宿のかたち
湯そのものを訪ねる。名だたる湯と、その湯を守る宿
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名湯 飯坂温泉
元禄元年(1688年)創業、明治24年に「なかむらや」として再出発し七代目に至る飯坂温泉湯沢地区の老舗旅館。江戸末期と明治期の二棟(江戸館・明治館)は国登録有形文化財、芭蕉が浸かった鯖湖湯の隣で四百年の熱泉を継ぐ。
名湯 鹿児島県
盛夏の海辺の湯場に残る、砂を被るという作法。指宿摺ヶ浜の天然砂蒸しと別府浜脇の砂湯が継いできた湯治の身体技法を、温度と所要時間という数値で辿る一篇。指宿白水館・吟松の二軒を参照。
名湯 千葉県
養老渓谷の黒湯(モール泉)と鴨川海岸の塩化物泉を一日で巡る、千葉・房総の湯宿四軒。泉質と湯色の数字とともに、山の黒湯と海の塩湯の対比を編む。
名湯 有馬温泉
日本三古湯・有馬温泉で、自家泉源から金泉と銀泉の両方を引く一軒「銀水荘 兆楽」を深く描く。創業1969年、湯守の作法と太閤秀吉伝承の谷に建つ宿の記。
名湯 京都府
八瀬の釜風呂、瀬戸内の石風呂、東北のむし湯。湯舟に浸らず、蒸気や石の乾いた熱で身体を温める古い作法の系譜を、京都・秋田・別府の三軒を訪ねながら辿る随筆。
名湯 雲仙温泉
梅雨明けの雲仙、地獄から立つ蒸気が朝の参道を白く染める。源泉掛け流しの硫黄泉を継ぎ、明治の避暑地の系譜を守る雲仙温泉の湯宿五軒を、創業年と源泉数を手がかりに選んだ。
名湯 道後温泉
日本最古とされる道後の湯を継ぐ湯宿を、引湯の系譜と外湯文化とともに辿る五軒。寛永創業のふなや、全室客室露天の道後御湯、能舞台の大和屋本店、黒川紀章設計の道後舘、静謐の大和屋別荘。
名旅館 草津温泉
湯畑の湯路を見下ろす木造三階、国登録有形文化財の山本館。江戸幕末に湯守の家から起こり、湯畑源泉を直接引く強酸性硫黄泉を受け継ぐ十一室の一軒を、編集部が深く語る。
名湯 草津温泉
盛夏、湯場の朝に立ち上がる湯気の量を、湯守たちは「湯坪」という独自の単位で語り継いできた。草津・別府明礬・蔵王の三湯場の老舗を辿り、坪で語る作法が湯量と泉質をいかに伝えてきたかを考察する。
名湯 中山平温泉
宮城・鳴子温泉郷。日本に十一ある泉質のうち九つが揃い、四百を超える源泉が満たす谷から、東鳴子・鳴子・川渡・中山平の湯宿五軒を選んだ。