名湯 道後温泉
伊予道後、湯築の丘に三千年の湯を継ぐ湯宿五軒 — 白露の松山城下に共同湯の作法を守る里
道後温泉の四か所の分湯場から、宿はそれぞれに湯を汲み分けている。源泉名・泉温・加温加水の別を掲示から読み解き、外湯三館との距離で選んだ、白露の湯宿五軒。
宿のかたち
湯そのものを訪ねる。名だたる湯と、その湯を守る宿
154 本の記事
名湯 道後温泉
道後温泉の四か所の分湯場から、宿はそれぞれに湯を汲み分けている。源泉名・泉温・加温加水の別を掲示から読み解き、外湯三館との距離で選んだ、白露の湯宿五軒。
名湯 岩井温泉
白露の岩井温泉、蒲生川の谷に建つ木造三階の一軒「岩井屋」。松板の下から湧く深い浴槽、総畳敷きの館、因幡の膳。創業百五十年・十三室の宿を一軒だけ掘り下げる。
名湯 古湯温泉
佐賀・古湯温泉の九室の宿「鶴霊泉」。浴槽の底に敷いた砂の中から源泉が湧く天然砂湯を守る一軒を、秋分のぬる湯とともに訪ねる。徐福の伝承、斎藤茂吉の歌碑、源泉で湯引きする鯉の洗い。
名湯 西山温泉
飲泉は、飲用の許可を受けた源泉にだけ許された養生の作法である。岐阜・湯屋温泉、山梨・西山温泉、山口・俵山温泉——湯治の里の三軒を手がかりに、湯を口に含む行為が湯治の里で薬効の一部に数えられてきた理由を辿る。
名湯 夏油温泉
栗駒国定公園の三つの湯場、夏油・須川・鬼首から源泉かけ流しの湯宿五軒を選びました。標高千百二十六メートルで毎分六千リットルが自噴する須川温泉、湯船の底から湧く足元自噴泉の元湯夏油、大正七年創業の鬼首・大新館。処暑から白露へ、一年の半分だけ灯る山の湯を訪ねます。
名湯 鬼怒川温泉
標高一四八〇メートルの奥日光湯元に一泊、いろは坂を下って鬼怒川渓谷に一泊。硫黄泉から無色透明のアルカリ性単純温泉へ、標高差一一〇〇メートルが生む湯の違いを二晩で辿る二泊三日の道行きと、湯元・鬼怒川に各二軒の宿を紹介します。
名湯 明礬温泉
別府八湯の最高所・明礬温泉に建つ十四室の宿、岡本屋。自噴源泉かけ流しの青みを帯びた硫黄泉と、江戸期から変わらぬ藁葺きの湯の花小屋。明治八年創業から百五十年、湯とその結晶を同じ家が継いできた一軒を深掘りします。
名湯 湯田温泉
山口市・湯田温泉はpH九・一四のアルカリ性単純温泉が一日二千トン湧く町なかの湯。白狐伝説と山頭火の庵を辿りながら、湯使いを自ら明かす湯宿五軒を選びました。
名湯 濁河温泉
岐阜県下呂市・御嶽濁河温泉、標高約1800mの含鉄炭酸水素塩泉を無加水で掛け流す湯宿三軒。処暑の残暑を高所の涼で逃す夫婦旅へ、湯を主語に選んだ里の宿を紹介する。
名湯 鉄輪温泉
湯に浸からず蒸気を身にまとう蒸し湯。鎌倉期の別府鉄輪から秋田・玉川の箱蒸しまで、地の底の蒸気を養生に組み込んできた作法を、石室と湯宿の二例に辿る。