離れ 強羅
蹲踞という作法 — 離れの露地に据えられた一つの手水鉢が、なぜ客の身と心を鎮めてきたか
初秋の露地に低く据えられた一つの手水鉢。蹲踞という設えが、離れという独立した棟へ向かう客の身と心をいかに鎮めてきたかを、京都・炭屋旅館、箱根湯本・離れ 山家荘、箱根強羅・強羅花壇の露地を辿りながら、石と水を主語に読み解く一本。
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食通宿 指宿温泉
新米と走りの茸が同じ日に厨房へ届く味覚の秋。初代板前長の家伝料理、前料理長からの手ほどき、四十年続く受賞の記録——料理長の系譜を公の記録でたどれる食通宿を、指宿から箱根まで全国五軒選んだ。
名旅館 箱根湯本
梅雨の名残が早川の瀬音に重なる箱根湯本。寛永二年(1625年)に灯を点し、約400年・十数代を継いできた萬翠楼福住——湯本第三号の自噴源泉を単独で守り、重要文化財「萬翠楼」「金泉楼」を客室として今も用いる一軒を、湯と建築の継承を主語に描く。
離れ 箱根湯本
夏の宵、玄関帳場に灯が入る頃。客の到着から見送りまでを差配した番頭という職能を、玄関帳場の建築と離れの作法に辿る随筆。箱根の老舗二軒に触れる。
名旅館 西山温泉
梅雨の長雨が障子を打つ夕暮れ。旅館の客間に必ず設えられてきた床の間とは何であったか。書院造から数寄屋への系譜を辿り、創業二百年を超える箱根「萬翠楼福住」と山梨「慶雲館」に、余白の作法をいまに訪ねる随筆。